農作業や建設現場で活躍するクボタのミニユンボKH-007ですが、久しぶりに使用した際に「キーを戻すとエンストする」といった不具合に悩まされることがあります。本記事では、そのような症状の原因と対処法について、実例を交えて解説します。
通常の始動操作とキーの戻し方
KH-007を始動する際は、キーを右に回してセルを回し、エンジンがかかった後はキーを中央の「ON」位置に戻すのが正しい操作です。中央に戻すことで燃料電磁ポンプや電気系統が稼働を維持します。
通常、始動後にキーを右に回したままにする必要はありません。エンジンがかかったら中央に戻すことで、システムは通常動作に移行します。
キーを戻すとエンストする原因
長期間使用していないユンボに起こりやすいこの現象の原因は、主に「電気系統の接点不良」または「イグニッションスイッチの劣化」にあります。
特にイグニッションスイッチ内部の接点が摩耗していると、「ON」位置に戻した際に燃料カットソレノイドへの電源供給が途絶え、燃料供給が止まってエンストすることがあります。
考えられる具体的な故障箇所
- イグニッションスイッチ:ON位置に接点が通電しない
- 燃料カットソレノイド:電気が流れないことで作動停止
- ヒューズやリレーの接触不良:湿気やサビが原因
例:あるユーザーは、キーをONに戻すとエンストする症状が出たため、スイッチを新品交換したところ、正常に戻ったという事例があります。
応急処置と修理のすすめ
応急処置としては、キーをSTART位置に保ったまま動作を続けることも可能ですが、これはスターターモーターを焼き付かせる恐れがあるため推奨できません。
イグニッションスイッチの交換は数千円~1万円程度、工賃込みでも1万~1.5万円前後が目安です。中古機械を扱う整備工場で対応可能です。
点検・修理依頼の際のポイント
- 症状をできるだけ詳細にメモしておく
- キーのどの位置でどう動作するかを説明する
- スイッチ単体の交換が可能か相談する
クボタのサービス工場や中古機械専門の整備業者に相談するのが確実です。
まとめ:早めの対応で安全稼働を
クボタKH-007でキーを戻すとエンストする不具合は、イグニッションスイッチや電気系統の劣化が原因の可能性が高いです。長期間動かしていない機体では特に起こりやすいため、早めの点検と修理を行いましょう。
安全な作業と長期使用のためにも、適切なメンテナンスを心がけてください。
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