ファミリーカーとして高い人気を誇るトヨタのミニバン「シエンタ」と「ノア」。どちらも3列シートを備えた実用的なモデルですが、実際に乗り比べたときの室内空間の差が気になるという方も多いはずです。本記事では、シエンタとノアの室内サイズや居住性を比較しながら、それぞれの特徴や向いている使い方をご紹介します。
シエンタとノアの基本サイズ比較
まずはカタログスペックで室内寸法を比べてみましょう。
車種 | 室内長 | 室内幅 | 室内高 |
---|---|---|---|
シエンタ(2022年モデル) | 2,530mm | 1,470mm | 1,300mm |
ノア(2022年モデル) | 2,805mm | 1,470mm | 1,405mm |
これを見ると、ノアのほうが全長で約27cm、室内高も10cm以上広くなっています。横幅に関してはどちらも同じですが、空間の「ゆとり」や「頭上の開放感」に差が出るのは明らかです。
乗車人数と荷室の使い勝手
シエンタは5人乗り・7人乗りの設定があり、3列目はあくまで補助的な扱い。普段は2列目までを使用し、3列目は折りたたんで荷室として活用する人が多いです。
一方ノアは8人乗りが基本で、3列目もしっかりと座れる広さを確保。長距離の移動でも大人が快適に過ごせる作りになっています。また、荷物が多い時は3列目を床下に収納することも可能です。
実際の使い心地の違い
室内の快適性は、数字だけでは測れない要素も多くあります。たとえばノアはスライドドアの開口部が大きく、乗り降りのしやすさやチャイルドシートの装着にも便利です。2列目のシートもスライド幅が大きく、車内のレイアウトを柔軟に変更できます。
一方シエンタはコンパクトボディで小回りが利き、買い物や送迎など日常使いにぴったり。室内空間も車体サイズを考えれば十分広く、4人家族くらいまでならストレスなく使えます。
ファミリー層にとっての選び方のポイント
小学生以下の子どもがいる家庭や、日常の近距離移動が中心の方にはシエンタがコスパ・取り回しの面でおすすめです。狭い道や立体駐車場でも扱いやすいのが魅力。
一方、成長したお子さんや祖父母を乗せる機会が多くなると、ノアの広さと快適性が大きなメリットに。遠出や旅行の機会が多いご家庭にもノアは最適です。
燃費や維持費もチェックしよう
広さだけでなく、維持費も重要な選択ポイント。シエンタはハイブリッドモデルで非常に優れた燃費性能を誇り、日々のガソリン代を抑えることができます。
ノアもハイブリッドモデルは用意されていますが、車体が大きいぶん燃費はやや劣ります。そのぶん積載量や快適性は圧倒的ですので、使用目的とのバランスで考えたいところです。
まとめ:使用目的と家族構成に合わせて選ぶのがベスト
シエンタとノアの室内空間は確かに「全然違う」と言えるほどの差がありますが、それが「必要十分かどうか」はユーザー次第。日常の移動に便利なコンパクトミニバンのシエンタ、広々快適な王道ミニバンのノア。どちらを選ぶにしても、実際に試乗して感覚を確かめるのが最も後悔のない方法です。
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