近年、ゲリラ豪雨や台風による被害が増え、中古車市場には水没歴のある車両が流通する可能性も高まっています。車の外観が綺麗でも、内部が水没していたケースは少なくありません。この記事では、中古車を購入する際に水没車かどうかを見抜くための知識や、中古車販売店での確認方法をわかりやすく解説します。
水没車とは?どんなリスクがあるのか
水没車とは、台風や河川の氾濫などで水に浸かった経歴を持つ車両のことです。水没の程度によっては、車内の電子制御系統やエンジンに重大なダメージを与えることもあります。
特に電装系(ナビ・ライト・パワーウィンドウ)やエンジン内への浸水があった車は、将来的に不具合が起こるリスクが高まります。
販売店で水没車かどうか確認できる?
基本的に、中古車販売店は「事故歴・修復歴・冠水歴」などを説明義務として開示しています。しかし、業者によっては情報を正確に把握していない場合や、意図的に告知しないケースもゼロではありません。
購入前に「この車は水没歴(冠水歴)はありますか?」とはっきり確認するのが重要です。また、「保証対象外になる部分があるか」も併せて聞いておきましょう。
自分でできる!水没車チェックポイント
- シート下やトランクの下に水の跡やサビ、泥がないか確認
- シートベルトを最後まで引き出すと、泥やシミが残っていることがあります
- 室内やエアコンのにおい:カビ臭さや違和感がある場合は要注意
- エンジンルームに錆や不自然な清掃跡がある場合は要警戒
販売店に頼らず、自分の目でも簡易チェックをすることでリスクを減らせます。
車両状態証明書(AIS評価書)を活用する
信頼できる中古車には、第三者機関による「AIS車両検査証明書」が付いている場合があります。ここには水没歴や修復歴、外装・内装の状態が詳細に記載されています。
AIS公式サイトでは、検査の内容や評価基準も確認できます。こうした証明書があると安心して購入に踏み切ることができます。
信頼できる販売店を選ぶポイント
信頼できる中古車販売店では、以下のような対応が期待できます。
- 車両状態を詳細に説明してくれる
- 整備記録簿や車両履歴をきちんと提示してくれる
- 保証が手厚く、不具合時の対応も明確
「あいまいな回答」「記録が不十分」など、不安を感じた場合はその場で決めず、別の販売店を検討するのが無難です。
まとめ:購入前の確認が水没車リスクを防ぐ
中古車購入時に「水没車かどうか」は必ず販売店に確認し、自分の目でも状態をチェックしましょう。また、AIS評価書や保証内容の有無を確認することで、安心して愛車を選ぶことができます。
一生に何度もない車の購入。後悔のないように、納得のいくまで確認することが大切です。
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