バイクの排気量でよく話題になるのが「250ccまで」と「251cc以上400cc以下」の違いです。250ccまでは車検が不要、400ccクラスは車検が必要という点は有名ですが、それ以外にも保険料や維持費、税金など様々な違いがあります。本記事では、バイク購入を検討している方向けに、車検以外でどのような違いがあるのかを分かりやすく解説します。
250cc以下と251〜400ccでの車検の違い
最大の違いは車検の有無です。250cc以下のバイクは「軽二輪」と呼ばれ、車検制度の対象外。一方、251cc以上のバイクは「小型二輪」となり、新車から3年目、それ以降は2年ごとに車検が必要です。
一般的な民間整備工場やバイクショップで車検を受けると、点検・整備・諸費用を含めて5万〜8万円程度が相場です。自分で通すユーザー車検であれば費用は2万円前後に抑えられますが、知識や時間が必要です。
保険料の違い:任意保険は排気量で変わる?
自賠責保険は排気量ではなく「車検の有無」で契約期間が異なり、250cc以下は最長60ヶ月契約が可能(例:5年で約17,000円)。400ccクラスは車検単位の契約(最大2年)となるため、割高に感じられることがあります。
一方で任意保険の料金は、基本的に排気量よりも年齢・等級・車種の盗難率などが影響します。傾向として、250ccより400ccの方がやや高いことが多いですが、年間で数千円〜1万円程度の差に収まることも珍しくありません。
税金(軽自動車税)の違い
排気量 | 軽自動車税(年額) |
---|---|
125cc超〜250cc以下 | 3,600円 |
250cc超 | 6,000円 |
このように250cc以下の軽二輪に比べ、251cc以上になると年間の税金が倍近くに跳ね上がります。ただし、それでも4輪車と比べれば遥かに安価な水準です。
ナンバーや登録の手続きの違い
250cc以下のバイクは、市町村で登録・ナンバー交付を受けます。一方、400ccクラスは陸運局での登録・車検証発行が必要となるため、手続きや必要書類が若干複雑になります。
その分、名義変更や譲渡時にはトラブル回避に役立つ書類も整っており、個人売買や中古購入では安心材料とも言えます。
パーツや整備費用に違いはある?
排気量が上がるとタイヤ・チェーン・ブレーキパッドなどの消耗品も大型化し、価格が高めになります。たとえば、250cc用タイヤは前後で3〜4万円程度、400ccクラスでは5万円以上になることも。
さらに、点検時の整備項目も増える傾向があり、定期点検や消耗品交換の費用も全体的に400ccの方が高めです。
まとめ:車検だけでなくトータルコストで差が出る
250ccと400ccのバイクの違いは、車検の有無にとどまらず、保険・税金・整備・登録手続きなど幅広い点に影響します。コストを抑えてバイクライフを始めたい人には250ccがおすすめ。一方、長距離ツーリングやトルクのある走りを楽しみたいなら、400ccクラスは十分な魅力があります。
初期費用だけでなく、維持費・手続きの煩雑さも含めて総合的に判断することが、後悔しないバイク選びのポイントです。
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