原動機付自転車(いわゆる原付)の定義や排気量の区分は、ここ数年で大きく変わる議論が進められています。しかし、実際の運転免許制度や試験内容はどうなっているのでしょうか。この記事では、原付免許で運転可能な排気量の上限と、試験での正誤判断のポイントについてわかりやすく解説します。
原付免許で乗れるバイクの排気量は何cc?
現在(2025年時点)もなお、原付一種免許で運転できるバイクは「排気量50cc以下(電動なら定格出力0.6kW以下)」と定義されています。
よって、試験問題で「原付免許で乗れるのは50cc以下である」といった記述があった場合、それは正しいとされ、マルになります。125ccに関する制度は別のライセンスが必要です。
なぜ「125ccまでOK」という情報が広まっているのか
一部ネット上では「125ccまで原付として扱われるようになった」といった情報が流れていますが、これは2023年に政府が発表した「原付二種の扱いの見直し」や、125cc以下のバイクに関する交通ルール緩和の報道が誤解されたものです。
将来的には「原付免許で125ccまで運転できる」ようにする案も検討されている段階ですが、法改正はまだ実施されておらず、試験内容も変わっていません。
原付と小型二輪(AT限定など)の違い
原付免許で運転できるのは、最高速度30km/h制限がある50cc以下のバイクです。125ccまでのバイクを運転するには、以下のような免許が必要になります。
- 普通自動二輪免許(小型限定)
- 普通自動車免許(AT小型二輪講習受講済み)
このため、原付試験対策としては、あくまでも「50ccまでが対象」と覚えておくべきです。
試験で迷わないための正しい知識
運転免許試験においては、出題者は現行法を前提に問題を作成しています。そのため、「原付は50cc以下」という設問が出た場合、正解は「マル」になります。
万が一「原付で125ccまで運転できる」という記述が出題された場合、それは誤り(バツ)であると判断すべきです。制度変更の予定があるからといって、現時点では影響しません。
間違いやすい用語と表現にも注意
原付には「一種」と「二種」があり、原付二種はピンクナンバー(50〜90cc)や黄色ナンバー(90〜125cc)で、運転には普通二輪免許が必要です。
試験ではこの分類を混同する出題もあるため、用語を正しく覚えておくことで点数を落とさずに済みます。
まとめ:試験では現在の制度がすべて
原付免許で乗れるバイクは現時点では「50cc以下」が正解です。今後制度変更の可能性はあるものの、試験は現在の法律に基づいて出題されるため、見かけた情報に惑わされずに準備しましょう。
勘違いしやすい点を押さえておけば、原付試験は十分に合格可能です。焦らず落ち着いて挑みましょう。
コメント