車好きの方であれば「マフラー音をもっと低音で迫力あるものにしたい」と感じることは多いでしょう。特にノーマルの排気音が静かすぎて物足りないとき、マフラー交換は手軽に個性を出せるカスタムです。この記事では、リアピース交換で音が変わるか、中間ストレート化の効果、音量や音質にこだわる方向けのステップ別チューニング方法を詳しく解説します。
まず結論:リアピースだけでも音は変わるが限界あり
リアピース(車両後方のマフラー出口部分)を交換するだけでも、音質や音量には変化があります。とくに社外マフラーに変えると、音の抜けが良くなり、ノーマルよりもやや低音でスポーティーな音になります。
ただし、消音機能の多くが中間パイプ(センターパイプ)やサブタイコにあるため、リアピースだけでは「音量アップ」や「重低音」といった効果は限定的です。より明確に変化を感じたいなら、中間部分からの見直しが必要になります。
中間ストレート化で音が激変!低音強調に効果大
中間パイプにあるサイレンサー(消音器)を外してストレート化することで、排気抵抗が減り、音量も音質も大きく変化します。とくにエンジン回転数に応じて「ズゥン」と響く低音が強調されるため、重厚感あるサウンドを求める方には効果的です。
ただし、車種によっては車検非対応になるケースや、排気音が大きくなりすぎて近所迷惑になることもあるため、使用環境や法規制に注意が必要です。
重低音にこだわるならフロントパイプやエキマニまで見直し
本格的にマフラー音をチューニングしたい場合、フロントパイプやエキゾーストマニホールド(エキマニ)まで手を加えることで、より排気効率と音質の変化が得られます。
エキマニを等長タイプに変更すると、排気脈動が整い、独特の「ビート音」や低音のドロドロ感が際立ちます。ただし、施工費用が高くなるほか、センサー類の移設など専門的な知識も必要です。
音の方向性別:おすすめのマフラーカスタム例
自分の好みに合わせてマフラーを選ぶことが大切です。以下に音質の方向性別におすすめのアプローチを紹介します。
- 控えめで上品な低音:リアピースのみ交換(HKS、柿本改など)
- 重低音を効かせたい:中間ストレート+リアピース(BLITZ、フジツボなど)
- 圧倒的な迫力サウンド:フルエキゾースト交換+チタンマフラー(J’s Racing、無限など)
とくにターボ車とNA車では音の出方が異なるため、実車音や動画で確認するのがベストです。
実例:ZC33Sスイフトスポーツでのマフラー音チューニング
ZC33S型スイフトスポーツに乗るEさんは、まずリアピースを柿本改のClass KRに変更。ほどよい低音は出るものの音量には物足りなさがあり、次に中間パイプをストレートタイプに交換。
その結果、発進〜3000rpm付近での重低音が明確になり、アクセルオフ時のバブリング音も発生するように。車内へのこもり音も少なく、満足度の高い仕上がりとなりました。
まとめ:マフラー音を変えるなら、目的に応じて段階的に
マフラー音を変えるには、リアピースの交換でも一定の効果は得られますが、「低音を効かせたい」「迫力を出したい」といった場合は中間パイプのストレート化を含めたカスタムが効果的です。
ただし、音量が大きくなるほど法規制や周囲への配慮も必要となります。車検対応品を選ぶ、取り外し可能なバルブ付きマフラーを使うなど、実用性と音のバランスを意識してチューニングを楽しみましょう。
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