原付バイク・ジョグAY01のカスタムの中でも人気の高いマフラー交換ですが、いざ交換しようとした際に「マフラーに繋がるホースはどうするの?」と戸惑う方は少なくありません。特に初心者の方にとっては、どこにも情報が載っておらず不安になるポイントです。この記事では、そのホースの正体と正しい処理方法についてわかりやすく解説していきます。
ジョグAY01のマフラーに繋がるホースの正体とは?
ジョグAY01に装着されている純正マフラーには、エアインジェクション(AIS:Air Injection System)と呼ばれる排気ガス浄化装置の一部が組み込まれています。このシステムは、燃焼後の未燃焼ガスを再燃焼させて排出ガスをクリーンに保つためのものです。
そのホースは、このエアインジェクションシステムの「エア供給ホース」で、エンジンのヘッド部などからマフラーに空気を送るためのパーツです。
社外マフラーにはホースの接続口がないことも多い
多くの社外マフラー、特にレーシングマフラーや安価な輸入品などは、エアインジェクションの取り付け口がそもそも無いことが多いです。これは、排ガス規制を厳密に考慮しない作りであったり、レース用想定のためです。
その場合、ホースの行き場がなくなり、「これって外していいの?」「垂らしておくの?」と迷ってしまうわけです。
ホースの処理方法:どうするのが正解?
エアインジェクションホースの処理としては以下の方法が一般的です。
- 取り外し&適切な場所でのホース塞ぎ処理
- マフラーに差し替え口があれば取り付け
- エアインジェクションキャンセルキットを導入
放置して垂らした状態にすると、エンジンの不調や空気漏れ・チェックランプの点灯の原因になることがあります。必ずホースをシリコンキャップ+ホースバンドなどで密閉するか、AISそのものを撤去する「キャンセル処理」を行いましょう。
排気ガス規制との関係と注意点
エアインジェクションをキャンセルすることは、技術的には簡単ですが、排ガス規制に影響を及ぼす場合があります。車検がある二輪(250cc以上)ではNGとなる可能性もありますが、ジョグAY01は原付のため現実的にはあまり問題視されていません。
ただし、排ガス浄化機能を外すことになるため、環境負荷を考慮した上で、自己責任で行うことが重要です。
実例紹介:AY01乗りの体験談
AY01にBEAMS製マフラーを取り付けたオーナーAさんは、「AISホースの差し替え口がなかったので、ゴムキャップと耐熱バンドで塞ぎました。その後2年以上問題なく走行できています」と語っています。
また、KN企画のAISキャンセルキットを導入したユーザーBさんは「エンジンの吹け上がりも良くなった気がする」とのこと。メンテナンスの自由度を高める効果もあるようです。
まとめ:ジョグAY01マフラー交換時のホースは慎重に処理しよう
ジョグAY01のマフラーに繋がっているホースは、排ガス規制に関わる重要な部品の一部です。社外マフラーに交換する際には、そのホースを無視せず、必ず正しい方法で処理することが大切です。
密閉するか、キャンセルキットを使うか──自分の使用目的と車両の状態に合わせた対応を選択してください。
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