キャブレター車、特にCB50の80ccボアアップを施したバイクでアイドリング回転数が高くなる問題は、バイク愛好者の間でよく見られるトラブルの一つです。アイドリング時に回転数が4000回転を超える場合、エアスクリューやアイドリングスクリューの調整で改善できることもありますが、問題の原因を特定するためにはいくつかの要素を確認する必要があります。
1. キャブレターの調整について
キャブレターは、エンジンに必要な燃料と空気の混合比を調整する重要な部品です。質問者が使用しているケーヒンPC18キャブレターでは、パイロットジェットやエアスクリューの調整が必要となります。エアスクリューを全閉にすると回転数が6000回転を超えるため、エアスクリューの調整が鍵となりますが、調整しても4000回転を下回らない場合、別の要因が影響している可能性があります。
まず最初に、アイドリングスクリューを緩めても回転数が下がらない場合、キャブ内のスロットルバルブが正常に戻っていない、またはエアスクリューが正しい位置で設定されていない可能性が考えられます。
2. 考えられる原因
キャブレターに関して考えられる問題としては、以下の点が挙げられます。
- エアスクリューの不適切な設定:エアスクリューを調整しても回転数が安定しない場合、エアスクリューが適切に設定されていないことがあります。エアスクリューを少しずつ調整して最適な位置を見つけましょう。
- スロットルの戻り不良:スロットルが完全に戻らず、アイドリング回転数が高くなる原因となります。スロットルケーブルの張りやスロットルバルブの動きを確認しましょう。
- チョークの影響:チョークが引かれていないか確認して、もしチョークが引かれている場合、エンジンが十分に暖まるまでアイドリング回転数が上がりやすくなります。
3. 自分でできるキャブレター調整の手順
キャブレターの調整は慎重に行う必要があります。以下は基本的な調整手順です。
- エアスクリューの調整:エアスクリューを全閉にした状態から少しずつ開けて、最も安定する位置を見つけます。アイドリング回転数が下がるポイントを見極めましょう。
- アイドリングスクリューの調整:アイドリングスクリューを調整して、回転数が低すぎないように適切に設定します。
- スロットルバルブの確認:スロットルが完全に戻っているか確認し、ケーブルに異常がないかもチェックしましょう。
4. まとめ
アイドリング回転数が高い場合、キャブレターの調整を見直すことが重要です。エアスクリューやアイドリングスクリューの設定を再調整し、スロットルが完全に戻っているか確認しましょう。これで問題が解決しない場合、キャブレター内部の汚れや部品の摩耗など、別の要因も考慮する必要があります。最終的には、プロのメカニックに相談して調整してもらうのも一つの方法です。
コメント