原付バイクの定番、ホンダ・タクトAF24をチューニングして走行性能を上げたいと考える方は多いでしょう。今回はハイスピードプーリーとCDIを交換した際にどれほどの速度向上が期待できるのか、そして注意点や関連パーツとの相性についても詳しく解説します。
ハイスピードプーリーとCDI交換の基本効果とは?
AF24型の純正状態では、法定速度(30km/h)を超えないように出力制限がかけられており、実際の最高速は40〜45km/h程度です。
ハイスピードプーリーを装着すると、プーリーの外径が広がることで駆動ベルトの可動域が広くなり、結果的にエンジン回転数が同じでもより高い速度域まで変速可能になります。一方、CDI(点火時期制御ユニット)をスポーツ用に交換すると、純正でかけられていた回転数リミッターが解除され、より高回転域までエンジンが回るようになります。
実際の最高速度はどれくらい上がる?
ハイスピードプーリー+リミッターカットCDIの組み合わせにより、AF24の最高速度はおおむね55〜65km/h前後まで向上すると報告されています。
ただしこれは車両の状態(エンジンの圧縮・駆動系の摩耗・タイヤ空気圧など)や取り付け精度、CDIの種類によっても異なります。中には70km/h以上出る個体も存在しますが、安全性や整備状態に大きく左右されるため過信は禁物です。
速度向上のメリットとデメリット
速度アップは巡航性能の向上や、交通の流れに乗りやすくなるなどのメリットがあります。しかし同時に以下のようなデメリットやリスクもあります。
- 法定速度違反のリスク:原付一種は道路交通法上30km/h制限があるため、速度アップ=違反の可能性が高まります。
- 車体への負担増:エンジンや駆動系の回転数が上がるため、寿命が縮む恐れがあります。
- 保険・事故リスク:万が一事故を起こした際、改造内容によっては保険の支払いに影響する場合も。
さらに性能を引き出すには?
ハイスピードプーリーとCDIの他にも、以下のパーツと組み合わせることでさらなるトルクや速度アップが可能です。
- 軽量ウェイトローラー(加速性能アップ)
- 強化クラッチスプリング(高回転での繋がり改善)
- 社外マフラー(排気効率向上)
ただしパーツの相性や全体バランスが重要になるため、安易に複数パーツを交換するよりは、1つずつ効果を確認しながら導入するのがベストです。
安全にチューニングを楽しむためのアドバイス
性能向上はバイクの魅力を引き出す一方で、法的・整備的リスクも増える行為です。以下の点を意識しましょう。
- 整備知識を身につける:誤装着はパーツ破損や事故につながります。
- 定期的なメンテナンス:ベルトやプーリーの摩耗、締付確認を怠らない。
- 速度の出し過ぎ注意:安全運転の範囲で性能を楽しむこと。
また、CDIの種類によってはエンジン寿命に大きく影響するものもあるため、信頼できるメーカー製品を選びましょう。
まとめ:60km/h前後の性能アップは可能、ただし注意点も多い
✔ ハイスピードプーリーとCDI交換で最高速は55〜65km/hにアップ可能
✔ 他の駆動系パーツと組み合わせることでさらに加速・最高速向上が可能
✔ 法律や整備の面での注意も必要。安全第一で楽しもう
✔ 定期点検と部品の正確な選定・取り付けがチューニング成功のカギ
原付カスタムはパーツの知識とメンテナンス意識があると、より楽しく長く乗ることができます。自分だけのタクトAF24を仕上げる楽しみをぜひ味わってください!
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