バイクに搭載されるABS(アンチロック・ブレーキ・システム)は、走行時の安全性を高める重要な装備です。特にホンダのレブル250(MC49)のような人気車種では、標準装備として多くのライダーに恩恵をもたらしています。しかし、メーターに表示されるABSランプの挙動について不安を感じる方も少なくありません。本記事では、キーオン後に点灯し、走行後に消えるABSランプの挙動が何を意味するのかを解説します。
ABSランプは点灯していても異常とは限らない
多くのABS搭載車両では、キーをONにした直後はABSランプが点灯するのが正常動作です。これは、自己診断機能がシステムチェックを行っている合図であり、エンジン始動後、実際にタイヤが回転して初めてランプが消灯します。
したがって、走行開始後にABSランプが消える場合、それは正常な挙動です。異常ではありません。
どのような場合が異常と判断されるのか?
ABSランプが走行後も消えずに点灯し続ける場合、以下のようなトラブルが疑われます。
- ホイールスピードセンサーの不良
- ABSコントロールユニットの故障
- センサーハーネスの断線または接触不良
- ブレーキフルードの異常(低下や汚れ)
このようなケースでは、ABS機能が無効になっている可能性が高く、早めの点検が必要です。
レブル250に見られる正常なランプ動作の例
たとえば、レブル250(MC49)では、次のような挙動がよく見られます。
- キーを回してメーターが点灯、ABSランプが点灯
- エンジンを始動してもランプは点灯したまま
- 走行を始めて数メートル進むと、ランプが消灯
この流れであれば、ABSは正常に機能しており、安心して走行できます。
自分で点検できるポイント
異常が心配な場合、ライダー自身でもチェックできる項目があります。
- ホイールの裏側にあるセンサー部分にゴミや泥がついていないか確認
- ブレーキフルードの量と状態を確認(リザーバータンクから見える)
- 車両の取扱説明書でABSランプの正常動作を再確認
それでも不安な場合は、ホンダ正規ディーラーにて診断を依頼するのが確実です。
ABSの基礎知識と重要性を理解しておこう
ABSは、急ブレーキ時にタイヤのロックを防ぎ、滑りにくくするための装置です。雨の日や砂利道など滑りやすい路面では、特に大きな安全性をもたらします。
ABSは単なるランプの点灯だけではなく、車両の制動力を電子制御する大切な機能であることを理解しておくことも重要です。
まとめ:走行後に消えるなら基本的に心配不要
レブル250(MC49)のABSランプがキーオンで点灯し、走行後に消える場合は正常な動作です。不安に感じる場合でも、まずは自分でチェックできる項目を確認し、それでも異常があると感じたらディーラーや整備工場に相談するようにしましょう。
ABSは安全に直結する装備です。日頃の観察と理解が、安全なバイクライフに繋がります。
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