RB20DETに適合する社外タービンと流用タービンの選び方と加工ポイント

カスタマイズ

日産スカイラインHCR32に搭載されるRB20DETエンジンは、今なお多くのチューナーや旧車ファンから支持されています。純正タービンの供給が減ってきた今、社外タービンや流用タービンでの交換を考えるユーザーが増えており、今回はその選択肢や注意点について詳しく解説します。

RB20DETに対応した社外タービンの現行販売モデル

RB20DETに適合する社外タービンは現在も複数のメーカーから販売されています。特に代表的なものには以下があります。

  • HKS GT-SS(タービンキットまたは単品)
  • トラスト(GReddy)T517Zシリーズ
  • GARRETT GT2860R・GTX2867Rなど

これらはターボレスポンスと高回転域での出力をバランス良く両立しており、RB20の特性と相性が良いことで知られています。

取り付けに必要な加工と注意点

社外タービンをRB20DETに装着する際は、フランジ形状、オイルラインの取り回し、アクチュエーターの配置などの確認が重要です。特に純正の排気マニホールドにボルトオンで装着できるかどうかは製品ごとに異なります。

また、排気干渉を避けるためにアウトレットやフロントパイプとのクリアランス調整が必要なケースもあります。HKSやトラストのキットは専用設計されているため、加工なしでも装着可能な場合が多いです。

RB25DETタービンの流用と必要な加工

RB25DETの純正タービン(特にECR33のCeramicタービン)はRB20DETとの互換性が高く、コストパフォーマンスも優れています。ただし完全なボルトオンではなく、以下のような加工が必要になる場合があります。

  • エキマニ側フランジのスタッドボルト穴加工
  • コンプレッサーアウトレットの向き変更またはパイピング加工
  • オイルライン・水冷ラインの延長または変換

加工自体は比較的軽度ですが、自己作業に不安がある方はショップへの依頼が安心です。

RB20DETにおすすめのタービン選びの基準

RB20DETは高回転型エンジンであり、1.8〜2.2Lクラスに適した小型〜中型タービンとの相性が良いです。目安としては、最大出力300〜350ps、レスポンス重視ならA/R値が小さめのものを選ぶと良いでしょう。

街乗りとワインディングを楽しむ用途ならGT2860R、サーキット重視ならGTX2867Rあたりがバランスが良く、カム交換なしでも性能を活かしやすいです。

耐久性・補修部品供給の観点も忘れずに

最近ではタービンの補修部品の入手性も重要です。HKSやトラスト、GARRETTなどの定番メーカーは補修用CHRAやオーバーホール対応も整っているため、長く愛用したい場合にも安心感があります。

一方、海外製やノーブランド品はコストは抑えられるものの、信頼性・耐久性に不安が残るため、サーキット走行や高負荷を前提とする方は避けた方が無難です。

まとめ:自分の仕様に合ったタービン選びを

RB20DETにおけるタービン選びは、「目的」と「予算」によって最適解が変わります。現在も販売されている社外タービンとしては、HKS・GReddy・GARRETT製が定番であり、流用ではRB25DET用が現実的な選択肢です。

加工の有無や補修対応まで含めて検討し、信頼できる情報をもとに後悔のない選択をしましょう。RB20DETという名機を、今後も安心して楽しむための第一歩になります。

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