CB750Fourは1970年代を代表する名車であり、現在でも愛好者の多いバイクです。しかし、旧車ならではのトラブルもつきもので、特に多いのが「オイル漏れ」。本記事では、CB750Fourのオイル滲みが発生しやすい箇所とその原因、修理費用の目安、さらには維持するための心構えを解説します。
CB750Fourに多いオイル漏れの発生箇所
CB750Fourのような空冷直列4気筒エンジンは、経年劣化によってガスケットやシール類が硬化・縮小し、オイル漏れを引き起こします。特に以下の部位はオイル滲みが出やすい傾向にあります。
- シリンダーヘッドとシリンダーの合わせ面
- タペットカバーのガスケット
- フインの間(冷却用フィン部)からの滲み
フインの間からの滲みは、上部からのオイルが伝って流れ落ちている可能性も高く、単なる「表面の汚れ」ではなく、内部からの漏れを示唆していることが多いです。
修理費用の相場:どこまでやるかで大きく異なる
修理内容によって費用は大きく異なりますが、目安は以下の通りです。
修理内容 | 費用目安 |
---|---|
ガスケット交換(部分的) | 2万~5万円 |
シリンダーヘッドのOH+ガスケット一式交換 | 8万~15万円 |
エンジン全体のフルオーバーホール | 20万~40万円以上 |
例として、シリンダーヘッドからのオイル滲みだけであれば、ヘッドガスケットの交換のみで済むケースもありますが、ヘッドを開けるついでにバルブステムシールやピストンリングの交換を推奨されることが多いです。
修理を依頼する際のポイント
旧車専門のショップやホンダ空冷四発に強いショップを選ぶと、部品の確保やノウハウの面で安心できます。特にCB750Fourは海外でも人気が高く、CMSNLなどで純正互換パーツを入手することも可能です。
修理の見積もりは事前に複数のショップで比較するのが理想です。エンジンを開けてみないと正確な状況がわからないため、「最小限の修理」と「予防整備も含むフル整備」の両方のパターンで相談すると良いでしょう。
旧車維持に必要なコストと考え方
CB750Fourのような名車を維持するには、ある程度の維持費がかかるのは避けられません。年に数万円〜十数万円の整備費用を「趣味への投資」と考えられるかどうかがカギです。
実際、20年以上乗り続けているオーナーは「壊れたら直す」が基本方針であり、その中で「予防整備」も並行して実施することで、トラブルの発生を抑えています。
まとめ:CB750Fourのオイル漏れは修理可能、費用と価値のバランスを見極めよう
CB750Fourのオイル滲みは、ガスケットやシール類の経年劣化によるものであり、致命的な故障ではありません。しかし、放置すればさらに広範囲に広がる恐れがあるため、早めの対処が望ましいです。
修理費用は作業範囲によって数万円から数十万円と大きな差があります。予算と今後の乗り方を相談しながら、信頼できるショップと連携して維持していくことが、旧車ライフを長く楽しむ秘訣です。
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