教習所の指導員や試験官の権限と対応策とは？違和感を感じたときに知っておくべきこと

教習所での指導員の態度や言動に疑問を持った経験はありませんか？とくに試験を監督する立場の人物が不適切な言動をとると、生徒は不安を感じやすくなります。この記事では、教習所における指導員と試験官の役割、そして違和感を覚えた場合の対応策について詳しく解説します。

指導員と技能試験官の違いとは？

まず押さえておきたいのは、「教習指導員」と「技能検定員」は別の資格であるという点です。教習指導員は日常の技能・学科教習を担当し、技能検定員（審査員）は卒業検定などの合否判定を行います。

両方の資格を持っている指導員もおり、その場合は教習も審査も担当することがあります。ただし、1人の指導員が同一生徒の教習から卒業検定まで一貫して担当することは、公平性の観点から基本的に避けられています。

多くの指定自動車教習所では、自校の指導員が検定員として機能します。つまり、外部の試験官が派遣されることは稀で、所属教習所のスタッフが卒業検定の審査を担当します。

これは法的にも認められており、技能検定員の資格を有し、公安委員会の認定を受けた職員であれば、同一教習所内で審査することができます。

「俺の言うことを聞かないと落とすぞ」といった言動は、教習所の信頼性を損なう不適切な振る舞いです。そのようなケースでは、以下のような対応が考えられます。

とくに地方自治体の公安委員会（例：新宿区なら東京都公安委員会）は、教習所の監査や指導を行っているため、公式な通報先となります。

ある利用者は、指導員から高圧的な態度を取られたことに違和感を持ち、教習所に匿名で報告したところ、別の指導員に変更されスムーズに卒業できたというケースがあります。

また別の例では、Google口コミや掲示板で話題になった教習所に対して複数の苦情が集まり、行政による立ち入り調査が実施されたこともあります。

事前にGoogleマップやSNSでの口コミをチェックすることは非常に有効です。特に「対応が親切」「説明が丁寧」などのコメントが多い教習所は安心材料になります。

また、見学や資料請求を通じて職員の雰囲気を確認することもおすすめです。口コミで不安を感じたら、思い切って別の教習所に変更することも選択肢に入れましょう。

教習所での違和感は見過ごさず、適切な手段で対応することが大切です。指導員も試験官も、受講者に安全で公平な教習環境を提供する義務があります。疑問を感じたら、まずは冷静に事実を整理し、可能であれば第三者機関に相談しましょう。