AF27ディオのクランクベアリング交換費用と異音の原因を徹底解説

車検、メンテナンス

古い2スト原付の代表格ともいえるホンダAF27(スーパーディオ)。再び動かそうと整備を進めている中で「エンジンからカラカラ音がする」という声は少なくありません。この記事では、そのような異音の原因として多いクランクベアリングのトラブルと、その交換費用の目安について解説します。

AF27で発生しやすい異音の正体とは

AF27は2ストロークエンジンを搭載しており、エンジン構造上、ベアリングなどの消耗が進むと異音が出やすい特徴があります。特に腰下からのカラカラ音やゴロゴロ音は、クランクベアリングやコンロッドベアリングの摩耗によるものが多く報告されています。

異音がエンジン始動時やアイドリング時に目立つ場合、それは内部部品のクリアランスが広がっているサインであり、放置して走行を続けるとエンジンの焼き付きや破損に繋がるリスクがあります。

クランクベアリング交換にかかる費用相場

クランクベアリング交換はエンジンの分解が必要となる作業で、比較的大がかりな整備です。費用はバイクショップによって異なりますが、目安は以下の通りです。

項目 金額(目安)
クランクベアリング部品代(純正または社外) 2,000~4,000円
クランクシール類(同時交換が一般的) 1,000~2,000円
工賃(エンジン脱着・腰下分解含む) 15,000~30,000円
合計 18,000~36,000円程度

なお、ショップによっては中古エンジンへの載せ替えを提案されるケースもあります。この場合、5,000~15,000円程度で済むこともあり、工賃を含めても総額は安くなることがあります。

異音の原因がクランクベアリングかを見極める方法

音だけでは正確な判断は難しいものの、以下のような傾向がある場合、クランクベアリングの可能性が高いです。

  • アイドリング時にゴロゴロ、カラカラという金属音が継続して鳴る
  • エンジン回転数とともに音が変化する
  • 始動直後に音が強く、温まると若干静かになる

一方で、マフラー内のカーボン詰まりや、プーリーやクラッチの異常も似た音を出すことがあるため、確実な判断にはエンジン分解や専門的な診断が必要です。

交換する場合の注意点とおすすめ対処法

AF27のような年式の古い原付では、部品が入手しにくくなっているケースがあります。そのため、クランク単体ではなく中古の腰下ユニットを活用する方もいます。

また、エンジンを開けるのであれば、クランクシール、ピストンリング、ガスケット類も同時に交換するのが一般的です。再整備の手間と費用を抑えるためにも一度にまとめて整備するのが賢明です。

実際に整備した例

あるユーザーはAF27のカラカラ音を放置していたところ、エンジンが突然停止し、その後キックも降りなくなってしまいました。調査の結果、ベアリングが焼き付き、クランクがロックしていたことが判明。腰下OHに3万円以上の費用がかかりました。

別のユーザーは音が出始めてすぐにバイクショップへ。クランクベアリングとオイルシールの交換で約22,000円で済んだとのことです。

まとめ:早めの点検と適切な対応が鍵

AF27のような旧型2ストスクーターでは、異音に気付いた時点での点検・整備が非常に重要です。クランクベアリングの交換は決して安くはない作業ですが、放置によるエンジン全損リスクを考えれば、早期整備はむしろコストパフォーマンスに優れた選択です。

まずは信頼できる整備店で見積もりを取り、状況に応じて腰下OHかエンジン載せ替えかを判断しましょう。

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