2ストバイクのオイルポンプとスロットルワイヤーの交換は簡単?手順と注意点を解説

車検、メンテナンス

2ストロークエンジンのバイクでは、オイルポンプとスロットルワイヤーが連動しているのが一般的です。このシステムは、スロットルの開度に応じて適切な量のオイルを供給する役割を果たします。しかし、長年の使用や劣化によりワイヤーの動きが悪くなったり、ポンプの不具合が発生することがあります。そこで今回は、2ストのオイルポンプとスロットルワイヤーの交換方法について詳しく解説します。

2ストバイクのオイルポンプとスロットルワイヤーの仕組み

2ストエンジンでは、オイルポンプを介してエンジンに必要なオイルが供給されます。このポンプはスロットルワイヤーと連動しており、アクセルを開けると同時に適切な量のオイルがエンジンに送られます。

オイルポンプとスロットルワイヤーの役割

  • オイルポンプ:エンジンの回転数やスロットルの開度に応じてオイルを送り、焼き付き防止の役割を担う
  • スロットルワイヤー:スロットルグリップとキャブレターをつなぎ、アクセル操作に応じて燃料とオイルの供給量を調整

これらが一体となって動作することで、エンジンが適切な燃焼を維持します。

オイルポンプとスロットルワイヤーの交換は簡単?

2ストバイクのオイルポンプとスロットルワイヤーの交換作業は、基本的な整備知識があれば比較的簡単に行えます。ただし、以下のポイントに注意する必要があります。

1. 必要な工具と部品を準備する

交換作業をスムーズに進めるために、以下の工具と部品を用意しておきましょう。

  • プラスドライバー
  • スパナやラチェットレンチ
  • 新しいスロットルワイヤー(純正推奨)
  • 新しいオイルポンプ(必要に応じて)
  • オイルポンプの調整用ゲージ(サービスマニュアル推奨)
  • オイルキャッチ容器(古いオイルの回収用)

2. 交換手順

作業を行う際は、エンジンが冷えている状態で行いましょう。

ステップ1:カウル・カバー類の取り外し

まず、作業しやすいようにバイクの外装カバーを取り外します。多くの車種では、オイルポンプやスロットルワイヤーがエンジンの横や下に配置されているため、アクセスしやすくする必要があります。

ステップ2:古いスロットルワイヤーの取り外し

スロットルワイヤーは、スロットルグリップ→キャブレター→オイルポンプへとつながっています。順番に取り外していきましょう。

  • スロットルグリップ側のワイヤーエンドを取り外す
  • キャブレター側のワイヤーを外す(戻しバネに注意)
  • オイルポンプ側のワイヤーを慎重に外す

ステップ3:オイルポンプの交換(必要な場合)

オイルポンプも交換する場合、以下の手順で作業します。

  • オイルホースをクランプまたは栓で塞ぎ、オイル漏れを防ぐ
  • オイルポンプの取り付けボルトを外し、慎重に取り外す
  • 新しいオイルポンプを取り付け、ホースを元通りに接続
  • オイル供給ラインのエア抜きを行う(マニュアルに従う)

ステップ4:新しいスロットルワイヤーの取り付け

新しいスロットルワイヤーを、外した手順と逆の順番で取り付けます。以下の点に注意しましょう。

  • ワイヤーが適切なルートを通るように配置する
  • スロットルグリップの動作を確認し、スムーズに戻るかチェック
  • オイルポンプの調整マークを確認し、適正な位置に調整する

ステップ5:最終チェックと試運転

すべての部品を元通りに戻したら、エンジンを始動してオイルの供給状態を確認します。

  • スロットル操作時にオイルポンプが適切に動作するか
  • スロットルワイヤーの動きに引っかかりがないか
  • オイル漏れがないか

問題がなければ、カウルやカバーを元に戻して作業完了です。

注意点とトラブルシューティング

1. ワイヤーの張りすぎに注意

スロットルワイヤーを張りすぎると、スロットルの戻りが悪くなることがあります。適度な遊びを持たせることでスムーズな動作を確保しましょう。

2. オイルポンプのエア抜き

オイルポンプを交換した場合、エア抜きをしないとオイル供給が不安定になり、エンジン焼き付きのリスクが高まります。エア抜きバルブが付いている場合は、必ず作業を行いましょう。

3. 取り付け後の試運転

交換後は、低回転域でしばらく走行し、オイル供給が正常であることを確認してから本格的に走行を開始しましょう。

まとめ:2ストのオイルポンプとスロットルワイヤー交換は比較的簡単

2ストロークバイクのオイルポンプとスロットルワイヤーの交換は、基本的な工具と手順を理解していれば比較的簡単に行えます。

交換時のポイント:

  • ワイヤーは正しいルートで配線し、適切なテンションに調整する
  • オイルポンプを交換する場合は、エア抜きを確実に行う
  • スロットルの戻りがスムーズかをチェックする

これらのポイントを押さえれば、安全かつスムーズに交換作業を行うことができます。

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