日産SR20DEエンジンの単体重量はどれくらい?NAユニットの特徴と軽量化ポイントも解説

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日産が誇る名機「SR20DE」は、S13〜S15シルビアをはじめとする多数の車両に搭載された自然吸気(NA)エンジンとして知られています。特にチューニングベースとしても人気が高く、「エンジン単体の重量」が気になるという方も少なくありません。本記事では、SR20DEエンジン単体の重さに加え、その構造的特徴や軽量化に関するヒントもあわせて紹介します。

SR20DEの基本スペック

SR20DEは、日産が1989年に開発した2.0L直列4気筒DOHCエンジンです。主にFF(ブルーバード、プリメーラなど)やFR(シルビア、180SXなど)の車両に搭載されており、自然吸気ならではのレスポンスの良さと高回転まで伸びるフィーリングが魅力です。

主な仕様:
・排気量:1998cc
・圧縮比:9.5〜10.0(車種による)
・最高出力:140〜165ps(搭載車により異なる)
・バルブ構成:DOHC 16バルブ
・燃料供給方式:電子制御インジェクション

SR20DEエンジンの単体重量はどれくらい?

SR20DEエンジンのエンジン本体(補機類含まず)の乾燥重量は約127kg前後とされています。これは、エンジンブロック・ヘッド・オイルパン・インテークマニホールドなどの主要構成のみを含む場合の重さです。

補機類(オルタネーター、エアコンコンプレッサー、エキマニ、クラッチ、フライホイール等)を含めると、搭載状態で約160〜170kg程度になると考えられています。

SR20DEのエンジン重量は重い?軽い?他エンジンと比較してみよう

他のエンジンと比較した場合、SR20DEはやや重めの部類に入ります。鋳鉄製のシリンダーブロックを採用しているため、現代のアルミブロックと比べて重量面でのデメリットがあります。

比較例:
・ホンダB18C(VTECエンジン):約115kg(乾燥)
・トヨタ3S-GE(BEAMS):約130kg(乾燥)
・マツダBP-ZE(ロードスター):約105kg(乾燥)

とはいえ、強度や耐久性に優れており、ターボ化や高回転チューニングにも十分耐えられる頑強さが魅力のひとつです。

SR20DEの重量を軽減する方法はある?

エンジン自体の軽量化は難易度が高いものの、周辺パーツを工夫することでトータルの車重軽減につなげることは可能です。

  • 軽量フライホイールへの交換:レスポンス向上とともに重量削減に効果的
  • アルミラジエーターやインテークパイプの導入:補機類周りの軽量化
  • カーボンエアクリーナー・社外マニホールド:剛性確保と軽量化の両立

なお、エンジンそのものの軽量化は内部パーツの削減や交換が必要となるため、街乗り用途ではあまり推奨されません。

まとめ:SR20DEはやや重めでも信頼性とチューニング耐性は抜群

SR20DEのエンジン単体重量は約127kg(乾燥時)で、現代のアルミ製エンジンと比べるとやや重めですが、その分、剛性・耐久性・信頼性に優れた設計となっています。

軽量化を重視するのであれば補機類や周辺パーツの見直しで対応し、NAらしい高回転の気持ち良さと安心感を味わうチューニングがオススメです。中古での搭載・載せ替えを考えている方は、重量とスペースを事前にしっかり確認しておくと良いでしょう。

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