2ストローク原付は軽量かつ加速力に優れたモデルが多く、今なおカスタムベースとして人気があります。中でも「チャンプ」「チャンプRS」「JOG(通称ペリカンJOG)」は名車として知られ、いずれもファンの多いモデルです。この記事では、それぞれの車種の最高速性能やチューニング適性を比較し、どのモデルがどのようなライダーに向いているかを解説します。
それぞれのモデルの基本スペックと特徴
チャンプ(YAMAHA Champ)は、80年代中期から登場した2ストスポーツスクーターで、軽快なボディと扱いやすさで通学・通勤用としても広く親しまれました。
チャンプRSはその上位モデルで、水冷エンジンや強化足回りを装備し、走りに特化した仕様となっています。
JOG(ペリカンJOG)は、1983年に発売された初代モデル。通称「ペリカン」はその独特な丸みを帯びた外装形状に由来し、以降のJOGシリーズの礎となる名車です。
最高速比較:ノーマル状態での実測値
下記は各車種のノーマル状態での最高速の目安です。
車種 | 最高速(km/h) |
---|---|
チャンプ | 約55〜60km/h |
チャンプRS | 約65〜70km/h |
ペリカンJOG | 約50〜55km/h |
特にチャンプRSは、当時の原付規制ギリギリを狙った高性能モデルであり、加速や登坂性能でも他をリードします。
チューニング適性と拡張性の違い
チャンプRSは水冷エンジン搭載のため冷却性能に優れ、ボアアップやチャンバー交換などのチューニングにも強く、耐久性も比較的高いです。
ペリカンJOGは空冷で構造がシンプルなため、初めてのカスタムに向いています。カスタムパーツも豊富で、軽量ボディとの相性から加速力はかなりの伸びしろがあります。
チャンプ(無印)は車体がやや古く、純正部品が入手困難になりつつありますが、状態が良ければチューニング次第で化ける車体です。
パーツ供給とメンテナンス性から見る実用性
現時点でのパーツ流通を考慮すると、ペリカンJOGは中古部品・カスタムパーツの入手がしやすく、コストを抑えて整備やカスタムが可能です。
一方でチャンプRSの一部専用部品はプレミア化しており、維持には多少の覚悟が必要。ただし、それを補って余りある走行性能と所有満足感があります。
ユーザーの実体験:どのモデルが速かった?
SNSやフォーラムでは「チャンプRSをチャンバーとハイスピードプーリーで75km/h出た」「ペリカンJOGを軽量化+駆動系で爆発的な加速になった」といった報告が見られます。
一方で、「ペリカンJOGはフレームが弱めなので過度なチューンは避けたい」「チャンプRSは冷却が安定していて夏場でも安心」といった、車種ごとの特徴を考慮した声もあります。
まとめ:速さと扱いやすさ、どちらを重視するかで選ぼう
最高速を求めつつ安定感のある走りをしたいならチャンプRSがおすすめです。手軽にいじって遊びたい、コスパ重視ならペリカンJOGが良い選択でしょう。どちらも一世を風靡した2スト原付で、今なお魅力ある一台です。
自分の技術や予算、使い方に合ったモデルを選んで、2ストの楽しさを存分に味わってみてください。
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