イナズマ400はそのクラシカルなスタイルとトルクフルな走りで人気の中型バイクですが、マフラーをカスタムしたいという方も多いはず。しかし、純正マフラーの取り外しでつまずく方も少なくありません。本記事では、イナズマ400のスリップオンマフラー交換に関する実践的な手順と注意点、適合するパイプ径について解説します。
純正マフラーが外れない理由とその対処法
イナズマ400の純正マフラーはスリップオンタイプでボルトと差し込みによって固定されていますが、経年劣化や排気熱による焼き付き、サビなどが原因で簡単には外れないことがあります。
まず確認すべきは「取り付けボルト」の完全な緩め忘れがないか。次に、差し込み部分が焼き付きやサビで固着している場合は、潤滑スプレー(例:ラスペネ)を使用し、しばらく時間を置いてから優しく叩き出すようにしましょう。
取り外しの具体的な手順
- マフラー固定ボルトを全て外す
- 潤滑剤をジョイント部分にスプレーし、30分~1時間ほど放置
- ゴムハンマーで優しく叩いて、振動で固着を緩める
- マフラーを回しながら引き抜く(強く引っ張らない)
特にスチール製の純正マフラーは熱による固着が起こりやすいため、焦らず慎重に作業しましょう。場合によってはヒートガンで加熱し、金属膨張を利用して緩める方法も有効です。
適合マフラーの選び方:50.8πは合うのか?
イナズマ400の純正エキパイ外径は一般的に50.8mm(=2インチ)で設計されています。そのため、市販のスリップオンマフラーの中でも「50.8π対応」と表記されているものは基本的に適合します。
ただし、ブランドや製品によっては微妙な寸法差があるため、購入前には差し込み内径の寸法(スリップオン側)も確認することが大切です。ガスケットやバンドクランプの適合も合わせてチェックしましょう。
装着前後に注意すべきポイント
- ガス漏れ対策:ガスケットが劣化している場合は新品に交換を推奨。
- 固定強度:ボルトとクランプの締め付けはトルクレンチを使い規定トルクで。
- 音量と排ガス規制:社外マフラーは騒音・排ガスの法規制に注意。JMCA認定品を選べば安心です。
また、マフラー交換後はナットの緩みや排気漏れがないかを数日後にも再点検することをおすすめします。
スリップオンマフラー交換の実例
実際に50.8πのスリップオンマフラー(BEAMS製)を取り付けたユーザーは、交換時間約1時間で完了。ガスケット交換も実施し、アイドリング音が深くなったと好評です。
一方で、純正マフラーの固着で1時間以上格闘したという声もあり、最初の取り外しが最大の難関となるケースが多いです。
まとめ:慎重に作業すれば交換は可能、サイズ選びも重要
イナズマ400の純正マフラーは外れにくい場合もありますが、潤滑剤や加熱処理で対処可能です。スリップオンマフラーは50.8πが適合サイズとして一般的ですが、微調整が必要な場合もあります。マフラー交換は見た目や音を変えられる楽しいカスタムですが、安全性や法規制にも配慮して楽しみましょう。
コメント