ライブディオJ(AF34後期規制後モデル)のパワーフィルター化とキャブレターセッティングガイド

車検、メンテナンス

ライブディオJ(AF34後期・規制後モデル)をパワーフィルター仕様に変更する際には、キャブレターの燃調調整が不可欠です。適切なメインジェットとスロージェットを選ばなければ、始動不良や加速不良、焼き付きといったトラブルの原因になります。この記事では、AF34後期モデルのキャブ仕様に合ったジェット型番やセッティングの考え方を詳しく解説します。

AF34後期規制モデルのキャブレター仕様とは

AF34の後期型(いわゆる三次規制モデル)は、排ガス規制対応により燃料がかなり絞られたセッティングがされています。そのため、純正キャブは薄めの燃調が基本です。

このモデルのキャブレターは、ケイヒン製のPBキャブ(PEキャブと混同しないこと)で、メインジェット(MJ)とスロージェット(SJ)の交換が可能な設計となっています。

メインジェットとスロージェットの適合型番

AF34後期型に適合するジェットの規格は以下の通りです。

  • メインジェット:ケイヒン丸型(小)ショートタイプ。標準は#78〜#80前後
  • スロージェット(パイロットジェット):ケイヒン丸型(小)タイプ。標準は#35前後

パワーフィルター装着後は吸気量が増加するため、メインジェットは#85〜#95程度にアップする必要があります。スロージェットも#38〜#42あたりに上げるとアイドリングの安定性が向上します。

パワーフィルター化に伴う注意点とセッティング方法

パワーフィルターは吸気効率を上げる一方、外気温や天候の影響を受けやすく、セッティングがシビアになります。以下の点に注意して調整を行いましょう。

  • 燃料の薄さに注意:濃いめのジェットを基準に、徐々に番手を下げて調整するのが安全です。
  • プラグの焼けをチェック:ススだらけなら濃い、真っ白なら薄すぎです。理想はキツネ色。
  • 段階的な試走で微調整:いきなり高回転まで回さず、アイドリング〜中速域から確認を。

また、エアスクリューの調整でも混合気のバランスを取ることができます。通常は1.5回転戻しを基準に、エンジンの音と吹け上がりを見ながら調整しましょう。

おすすめのセッティング例と実例紹介

AF34後期にパワーフィルター+ノーマルマフラーでセッティングを行った例。

  • メインジェット:#90
  • スロージェット:#40
  • エアスクリュー:1.8回転戻し

この設定で、アイドリングの安定性と加速性能が両立でき、街乗りでもトラブルが少ないとの報告があります。

ただし、マフラーを社外に変更している場合やエンジンの状態によっても最適な番手は変わるため、ジェットは数種類用意しておくと安心です。

ジェット選びと購入時のポイント

ケイヒン互換ジェットは、KN企画やデイトナなどからセット販売されています。特に「#78〜#98 10個セット」などはセッティング時に便利です。

KN企画公式サイトWebikeなどで型番に対応したものを選ぶようにしましょう。

まとめ:AF34後期×パワーフィルターには確かな知識でセッティングを

AF34後期モデルのキャブ車は、パワーフィルター導入によって大きく吸気が変化するため、メインジェットとスロージェットの交換は避けて通れません。適切な番手と調整手順を踏めば、FI車にはないキャブ車ならではの「乗って楽しいバイク」に仕上げることができます。

必要なジェットの型番やセッティングは、構造を理解しながら一歩ずつ取り組んでいくことで、確実な結果につながります。ぜひ参考にして、安全で快適なチューニングライフを楽しんでください。

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