CX-30におすすめのデジタルインナーミラーは?ケンウッドLZ-X20EMとアルパインDVR-DM1200A2-ICを比較・ドラレコ併用や電装系の注意点も解説

カスタマイズ

マツダCX-30はスタイリッシュなデザインが魅力ですが、後方視界については「リアウインドウが小さく感じる」「後席の乗員や荷物で後ろが見えにくい」と感じる人もいます。そこで検討したいのが、リアカメラの映像をルームミラー型ディスプレイに映すデジタルインナーミラー(デジタルルームミラー)です。

ただし、デジタルインナーミラーには「ミラー機能のみ」の製品と「前後ドライブレコーダー一体型」があります。すでにCX-30へドラレコを装着している場合、どちらを選ぶべきか迷いやすいところです。

さらにCX-30を含む近年のマツダ車は各種運転支援装備や電子制御システムを搭載しているため、製品そのものだけでなく、車両への適合確認と正しい電源の取り方、カメラ・配線の設置方法まで含めて考えることが重要です。

この記事では、CX-30にデジタルインナーミラーを付けるメリット、KENWOOD「LZ-X20EM」とALPINE「DVR-DM1200A2-IC」の違い、既存ドラレコとの併用、マツダ車へ後付けするときの注意点を分かりやすく解説します。

CX-30とデジタルインナーミラーは相性が良い?

通常のルームミラーはリアガラスを直接見る仕組みなので、後席に人が座ったり、荷室に大きな荷物を積んだりすると視界が遮られます。

デジタルインナーミラーは車両後方へ設置したカメラの映像をミラー型ディスプレイへ表示します。そのため、カメラの設置位置が適切なら、後席の乗員や荷物に邪魔されず後方を確認できます。

例えば旅行でCX-30の荷室いっぱいにスーツケースを積んだ場合、通常のルームミラーでは荷物がリアガラスまで達すると後方確認が難しくなります。デジタルインナーミラーならリアカメラからの映像を表示できるため、このような場面で特にメリットを感じやすくなります。

一方、デジタルミラーは肉眼で見る鏡とは距離感が異なって感じられることがあります。製品によって表示画角も違うため、単純に「画角が広いほど良い」と考えず、拡大表示などで自分が見やすい距離感に調整できる製品を選ぶと使いやすくなります。

候補① KENWOOD LZ-X20EMは「録画なし」のデジタルミラー

すでにCX-30へドラレコが付いていて、純粋に後方視界だけ改善したい場合に注目したいのが、KENWOODの「LZ-X20EM」です。

LZ-X20EMにはドライブレコーダーとしての録画機能がありません。KENWOODも公式サイトで録画機能を搭載していないことを明記しており、まさに「デジタルルームミラーに特化した製品」です。

10V型の液晶を採用し、モニター解像度は1920×480。リアカメラは1920×1080、59fpsに対応し、水平約107度、垂直約56度、対角約130度となっています。HDRも搭載されています。

59fpsという高いフレームレートも特徴です。後方映像を録画することより、「ミラーとして滑らかに見ること」を重視した設計と考えると、この製品の立ち位置が分かりやすいでしょう。

さらに表示画角を最大2倍まで6段階で拡大できます。デジタルミラー特有の「後続車が実際より遠く感じる」という違和感を軽減するために、自分が見やすい倍率へ調整できます。

リバース連動線を接続すれば、後退時にリアカメラ映像の表示アングルを自動的に下げる機能も利用できます。ただし、これはあくまで補助的な機能であり、CX-30の純正バックカメラや周囲確認の代わりとして考えるものではありません。

[参照] KENWOOD LZ-X20EM公式製品情報

候補② ALPINE DVR-DM1200A2-ICは前後ドラレコ一体型

ALPINE「DVR-DM1200A2-IC」は、LZ-X20EMとは製品コンセプトがかなり違います。

DVR-DM1200A2-ICは12型(11.8インチ)のデジタルミラーで、前後2カメラのドライブレコーダー機能を内蔵しています。リアカメラは370万画素のWQHD、フロントカメラは200万画素のフルHDで、フロント・リアともSTARVIS 2対応とされています。

リアカメラの画角は水平113度・垂直60度・対角135度、フレームレートは前後27.5fpsです。また、後方映像を5段階でデジタルズームでき、上下左右の画角調整にも対応しています。

64GBのmicroSDカードも付属しており、デジタルミラーと前後ドラレコを一つのシステムへまとめたい場合に魅力があります。

一方、DVR-DM1200A2-ICは純正ミラー交換タイプであり、ALPINEは別売の車種専用取付けキットが必要と案内しています。そのためCX-30へ導入するときは、車両の年式・型式を伝えたうえで、製品本体だけでなく必要な取付キットを含めて販売店やALPINEへ適合確認することが重要です。

[参照] ALPINE DVR-DM1200A2-IC公式製品情報

LZ-X20EMとDVR-DM1200A2-ICを比較

両製品の大きな違いを整理すると、次のようになります。

項目 KENWOOD LZ-X20EM ALPINE DVR-DM1200A2-IC
主な用途 デジタルルームミラー デジタルミラー+前後ドラレコ
録画機能 なし あり
画面サイズ 10V型 12型(11.8インチ)
モニター画素 1920×480 1920×440
リア映像 1920×1080 370万画素・WQHD
リアフレームレート 59fps 27.5fps
リア水平画角 約107度 113度
表示ズーム 最大2倍・6段階 5段階
フロントカメラ なし あり
microSD 録画なしのため不要 64GB付属
向いている人 既存ドラレコをそのまま使いたい人 ドラレコごと一新したい人

スペックだけならALPINEのほうが多機能ですが、すでに満足できるドラレコを装着しているなら、機能が重複します。

逆に既存ドラレコが古い、リア録画がない、画質に不満があるという場合は、この機会にドラレコ一体型へ入れ替える合理性があります。

すでにドラレコがあるならLZ-X20EMが合理的な選択肢

既存ドラレコに不満がなく、「CX-30の後ろが見にくいことだけ解決したい」という条件なら、LZ-X20EMのような録画機能なしモデルは非常に分かりやすい選択です。

既存ドラレコを撤去する必要がなく、デジタルミラーは後方確認、既存ドラレコは事故時の映像記録というように役割を明確に分けられます。

特にLZ-X20EMは、59fps、HDR、表示倍率調整、地デジ干渉対策など、「録画機能を増やすよりミラーとしての見やすさを重視したい」というニーズと相性があります。

ただし既存ドラレコがリアカメラ付きなら、リアガラス周辺に「既存ドラレコ用リアカメラ」と「デジタルミラー用リアカメラ」の2台を設置する可能性があります。設置スペースや熱線、リアワイパーの払拭範囲なども考えて位置を決める必要があります。

ドラレコが2つ付いていても基本的には問題ない

「純正・既存ドラレコがあるのに、ドラレコ付きデジタルミラーを追加して大丈夫なのか」という疑問もあります。

ドラレコが2系統存在すること自体が直ちに問題になるわけではありません。実際、純正ドラレコを残したまま別の前後ドラレコやデジタルミラーを追加する構成は可能です。

例えば既存ドラレコを前方記録用として残し、新しいデジタルミラーで前後を記録する構成なら、事故時に複数の映像が残るというメリットもあります。一方のSDカードやカメラにトラブルが起きても、もう一方に記録が残る可能性があります。

ただし「2台だから安心」と単純には言えません。問題になりやすいのはドラレコの台数そのものではなく、電源、配線、カメラ配置、電波ノイズ、駐車監視時の消費電力です。

ドラレコを2台付ける場合に注意したい4つのポイント

1.電源容量と電源の取り方

2台の機器へ電源を供給する以上、それぞれの消費電力と電源の取り方を確認する必要があります。

特にヒューズボックスなどから直接電源を取る場合、適当な配線へ接続するのではなく、車両側の回路と機器側の仕様を理解した施工が必要です。

2.駐車監視によるバッテリー負担

ドラレコを2台とも駐車監視させる場合は注意が必要です。エンジン停止中も2系統が電力を消費すれば、1台だけの場合より12Vバッテリーへの負担が増える可能性があります。

既存ドラレコを残して新しいドラレコ一体型デジタルミラーを追加するなら、「駐車監視はどちらか一方だけ」といった運用も検討できます。

3.リアカメラ同士の配置

既存ドラレコにもリアカメラがある場合、リアガラスにカメラが2個並ぶことがあります。

リア熱線を極力邪魔しない位置、ワイパーの払拭範囲、ハイマウントストップランプの光、後方視界などを考えて取り付ける必要があります。

4.地デジなどへの電波干渉

電子機器を増設すると、製品や配線状態によっては地デジなどへノイズの影響が生じる可能性があります。

KENWOODはLZ-X20EMについて「地デジ干渉対策」を明記しています。ALPINEもDVR-DM1200A2-ICについて地デジ放送への電波干渉を軽減する対策を掲げています。

ノイズ対策された大手メーカー製を選ぶことに加えて、アンテナや既存配線との距離を考えた施工も重要です。

マツダ車だからデジタルミラーを付けると故障する?

「マツダ車は電装品を付けると不具合が出る」という話を見かけることがありますが、これだけでCX-30へのデジタルインナーミラー装着が危険と判断する必要はありません。

ただし、近年の自動車には多数の電子制御ユニット、センサー、カメラ、運転支援システムが搭載されています。そのためメーカーを問わず、車両配線へ手を加える用品は施工方法が重要です。

特にTVキャンセラーとデジタルミラーは性質が異なります。TVキャンセラーには車両の信号や純正システムとの通信に関係する製品もある一方、一般的なデジタルミラーは電源を確保して独立したリアカメラ映像を表示する構成です。

したがって「TVキャンセラーで不具合の話を聞いたから、デジタルミラーも同じリスク」と一括りにすることはできません。

ただし取り付け方法によっては車両側へ影響する可能性をゼロとは言えないため、CX-30への適合と配線方法についてメーカーまたは専門店へ確認することが大切です。

CX-30では運転支援カメラ・センサー周辺への施工に注意

CX-30にはグレードや年式、装備内容に応じて各種安全運転支援システムが搭載されています。そのためフロントガラス上部や純正ミラー周辺へ機器を設置するときは、既存カメラ・センサーの視野や機能を妨げないことが重要です。

ドラレコ一体型デジタルミラーの場合はフロントカメラも追加されるため、既存ドラレコ、純正センサー、新しいフロントカメラの位置関係を考えなければなりません。

「空いている場所に貼ればいい」という考えではなく、車検上の貼付可能範囲や各製品の指定位置を含め、施工店へ確認するのが安全です。

またALPINEはDVR-DM1200A2-ICについて、純正ミラーに内蔵された機能がある場合は使用できなくなることや、製品取り付け部周辺にオプションなどがある場合は装着できない可能性があることを案内しています。

車内リアカメラと車外リアカメラはどちらがいい?

デジタルミラーを選ぶときに意外と重要なのが、リアカメラをリアガラス内側へ取り付ける「車内タイプ」と、車外へ取り付けるタイプの違いです。

車内タイプはカメラが雨や泥に直接さらされにくく、配線やメンテナンスの面でも扱いやすいのがメリットです。

一方でリアガラス越しに撮影するため、ガラスの汚れ、スモーク、曇り、夜間の車内反射、ハイマウントストップランプなどの影響を受けることがあります。

ALPINEも車内用リアカメラモデルについて、使用環境によって荷室の物やハイマウントストップランプの光がリアガラスに映り込み、デジタルミラーへ表示される場合があると注意しています。

車外タイプはガラス越しではないことがメリットですが、雨滴や泥汚れの影響を考える必要があります。どちらが優れているかではなく、CX-30での取付位置と使用環境から選ぶのが適切です。

純正ミラー交換型と被せるタイプの違いも重要

デジタルインナーミラーには、純正ルームミラーを残してその上へ取り付けるタイプと、純正ミラーそのものを交換するタイプがあります。

純正交換タイプは見た目がすっきりしやすく、後付け感を抑えたい人には魅力的です。ALPINEのDVR-DM1200A2-ICはこのタイプです。

その代わり、純正ミラーに自動防眩や各種センサーなどの機能が組み込まれている車両では注意が必要です。ALPINEも純正ミラー交換によって自動防眩機能などが使用できなくなる場合について注意事項を示しています。

購入前には「CX-30に物理的に付くか」だけではなく、純正ミラーを交換することで失われる機能がないかまで確認する必要があります。

「おすすめ」は既存ドラレコを残すかどうかで変わる

CX-30に付けるデジタルインナーミラーを選ぶ場合、まず「現在付いているドラレコを今後も使いたいか」を決めると選択肢を絞りやすくなります。

希望 選び方
既存ドラレコに満足している 録画なしデジタルミラーを優先
後方視界だけ改善したい LZ-X20EMのようなミラー特化型が候補
既存ドラレコが古い ドラレコ一体型への更新を検討
前後を高画質録画したい DVR-DM1200A2-ICなどが候補
後付け感を減らしたい 車種適合する純正ミラー交換型を検討
車両への加工を極力減らしたい 適合確認のうえ簡易取付タイプを検討

つまり「どちらの製品が上か」ではなく、用途が異なります。

すでに高性能な前後ドラレコが付いているのにドラレコ一体型を追加すると、カメラ・配線・SDカード管理などが重複します。一方、既存ドラレコの交換時期が近いなら、デジタルミラーとの一体化によって車内をすっきりさせられる可能性があります。

具体例|すでに純正ドラレコが付いたCX-30ならどう選ぶ?

例えばCX-30にメーカー・ディーラー装着のドラレコがあり、録画品質や使い勝手にも不満がないとします。困っているのは後方視界だけです。

この場合、録画機能をもう一組増やす必然性はそれほど高くありません。LZ-X20EMのような録画なしデジタルルームミラーを追加し、既存ドラレコを記録用として使い続ける構成は合理的です。

逆に現在のドラレコがフロントのみで、「せっかくなら後方も録画したい」と考えているなら、DVR-DM1200A2-ICのような前後録画対応デジタルミラーへ更新するメリットが大きくなります。

既存ドラレコを撤去するか残すかについては、取付店へ相談し、カメラ位置や電源配線まで含めて決めると失敗しにくくなります。

デジタルミラー購入前にCX-30の年式・型式を確認する

同じCX-30でも年式やグレード、メーカーオプションによって装備が異なる可能性があります。

そのため「ネットでCX-30に付けている人を見た」という情報だけで購入せず、自分の車両の型式・年式・グレード・純正ミラー周辺の装備を伝えて適合確認するのがおすすめです。

特に純正交換型は、車種専用ブラケットや取付キットの適合が重要です。製品本体を購入してから「取付キットが対応していなかった」となると面倒です。

カー用品店や専門施工店へ依頼する場合も、「CX-30への取付実績はあるか」「純正ドラレコを残せるか」「どこから電源を取るか」「運転支援装備に干渉しないか」を事前に聞いておくと安心です。

取り付け費込みの総額で比較する

デジタルインナーミラーは本体価格だけで比較すると判断を誤りやすい用品です。

純正交換型では車種別取付キットが必要になる場合があり、さらに電源配線、リアまでのカメラケーブル配線、内装の脱着などの工賃が発生します。

既存ドラレコを撤去するなら撤去工賃が追加される場合もありますし、逆に残す場合には2つの機器をきれいに配置するため施工時間が増えることもあります。

購入前には「本体+取付キット+必要な電源部品+工賃+既存ドラレコ処理」の総額で見積もりを取ると比較しやすくなります。

デジタルインナーミラーにも弱点はある

後方視界を改善できるデジタルミラーですが、万能ではありません。

一般的な鏡とは違いディスプレイへ映像を表示するため、目のピントを画面へ合わせる必要があります。最初は違和感を覚える人もいます。

またリアカメラが汚れたり、車内カメラならリアガラスが曇ったりすると映像が見にくくなります。強い日差し、夜間の後続車のライト、雨天などによって見え方も変化します。

こうした事情から、デジタル表示をOFFにして通常の鏡として使用できるか、明るさや画角を調整できるかといった部分も確認しておきたいポイントです。LZ-X20EMは本体下部の電源ボタンによりデジタルルームミラーとハーフミラーを切り替えられます。

まとめ|CX-30で既存ドラレコを生かすなら録画なし、入れ替えるならドラレコ一体型が分かりやすい

CX-30の後方視界を改善する目的なら、デジタルインナーミラーは検討する価値のある装備です。後席の乗員や荷物によって視界を遮られにくくなり、リアカメラによる広い後方映像を確認できます。

候補となるKENWOOD LZ-X20EMとALPINE DVR-DM1200A2-ICは、一見似ていますが方向性が異なります。既存ドラレコをそのまま生かして後方視界だけ改善したいならLZ-X20EM、ドラレコも含めてシステムを一新したいならDVR-DM1200A2-ICという考え方が分かりやすいでしょう。

LZ-X20EMは録画機能を持たない10V型デジタルルームミラーで、59fpsの滑らかな後方映像、HDR、6段階の表示画角調整などを備えています。既存ドラレコとの機能重複を避けたい場合に魅力があります。

DVR-DM1200A2-ICは12型ディスプレイに前後ドラレコを組み合わせた製品で、リア370万画素、フロント200万画素、STARVIS 2、64GB microSDなどを備えています。ただし純正ミラー交換タイプのため、CX-30への車種適合や必要な取付キットを購入前に必ず確認したいところです。

ドラレコが2つ存在すること自体は直ちに問題ではありません。ただし2系統を動かすなら、電源の取り方、駐車監視時のバッテリー消費、カメラ配置、地デジへのノイズ、配線方法などを考える必要があります。

また「マツダ車は電装品を付けると危険」という情報だけで判断するのではなく、TVキャンセラーなど車両信号へ関係する機器と、独立した電源・カメラで動作するデジタルミラーを区別して考えることが重要です。それでも後付け電装品である以上、CX-30の年式・型式・装備を伝え、メーカーや施工店へ適合を確認したうえで取り付けるのが安全です。

最終的には本体スペックだけで決めず、現在のドラレコを残すのか、リアカメラをどこへ付けるのか、純正ミラーの機能を失わないか、運転支援用カメラ・センサーへ干渉しないかまで確認して選ぶと、CX-30の後方視界改善という本来の目的に合ったデジタルインナーミラーを選びやすくなります。

[参照] KENWOOD LZ-X20EM公式製品情報

[参照] KENWOOD LZ-X20EM主な定格

[参照] ALPINE DVR-DM1200A2-IC公式製品情報

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