幼稚園バスの運転手になるには、適切な運転免許が必要です。普通免許だけでは運転できるのか、中型免許が必要なのか、多くの方が疑問に思うポイントです。本記事では、幼稚園バスの運転に必要な免許について詳しく解説します。
1. 幼稚園バスの種類と車両重量
幼稚園バスには以下のような種類があります。
- 小型バス(マイクロバス) – 車両総重量7.5t未満、定員29人以下
- 中型バス – 車両総重量11t未満、定員30人以上
- 大型バス – 車両総重量11t以上、定員30人以上
多くの幼稚園バスは小型バス(マイクロバス)に分類されるため、運転免許の種類によっては運転できる可能性があります。
2. 普通免許で幼稚園バスは運転できるのか?
① 現行の普通免許(平成29年3月12日以降取得)
現在の普通免許では車両総重量3.5t未満、最大積載量2t未満、乗車定員10人以下の車しか運転できません。したがって、幼稚園バスの運転は不可です。
② 旧普通免許(平成19年6月1日~平成29年3月11日取得)
この期間に取得した普通免許では車両総重量5t未満、最大積載量3t未満、乗車定員10人以下の車両まで運転できますが、幼稚園バスの運転は不可です。
③ 「中型車8t限定」免許(平成19年6月1日以前に取得)
「中型車8t限定」免許を持っている場合は、車両総重量8t未満、最大積載量5t未満、乗車定員10人以下の車両を運転できます。しかし、多くの幼稚園バス(マイクロバス)は定員11人以上のため、この免許では運転できません。
3. 幼稚園バスを運転するために必要な免許
幼稚園バスを運転するには、車両の大きさに応じて以下の免許が必要です。
バスの種類 | 必要な免許 |
---|---|
小型バス(マイクロバス) | 中型免許(8t限定なし) |
中型バス | 中型免許または大型免許 |
大型バス | 大型免許 |
4. 幼稚園バスの運転に求められる条件
免許以外にも、幼稚園バスの運転手として働くためには以下の条件を満たす必要があります。
① 二種免許は不要
タクシーやバス運転手の場合、第二種運転免許が必要ですが、幼稚園バスは営業車ではないため第一種免許で運転できます。
② 無事故・無違反
幼児を乗せるため、運転経歴や違反履歴が厳しくチェックされることが多いです。
③ 体力や健康状態
幼児を安全に送り届けるため、健康診断の受診を求められる場合があります。
5. まとめ
- 普通免許(現行・旧制度)では幼稚園バスを運転できない
- 「中型車8t限定」免許でも定員の関係で運転不可
- 幼稚園バスを運転するには中型免許(8t限定なし)以上が必要
- 安全面を考慮し、適切な免許と経験が求められる
幼稚園バスの運転を希望する場合は、中型免許の取得を検討しましょう。また、雇用先によっては免許取得支援制度がある場合もあるので、事前に確認するのがおすすめです。
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