スバル・フォレスターにBFグッドリッチのオールテレーンタイヤ、特にホワイトレター仕様を装着すると、同じタイヤを履いたクロカン系SUVや商用バンと比べて「なぜかタイヤだけ浮いて見える」と感じることがあります。しかし、これはフォレスターにBFグッドリッチが似合わないと一概に決まっているわけではありません。車体デザイン、タイヤの存在感、ホイール、車高、タイヤ外径などの組み合わせによって印象が大きく変わります。
フォレスターは最低地上高をしっかり確保したSUVであり、現行モデルでは最低地上高220mmとされています。そのためオールテレーンタイヤとの方向性そのものは決して不自然ではありません。一方、BFグッドリッチのALL-TERRAIN T/Aシリーズはゴツいトレッドやサイドウォールを持ち、ドレスアップ性も意識された非常に存在感の強いタイヤです。この記事では、フォレスターにホワイトレターのオールテレーンタイヤを履かせたときに違和感が生じる理由と、自然に似合わせるためのポイントを解説します。
フォレスターは本来オフロード系タイヤと相性の悪い車ではない
まず押さえておきたいのは、フォレスターそのものが都会専用のSUVではないという点です。SUBARUは現行フォレスターについて、最低地上高を220mmに設定し、障害物を乗り越えやすいタイヤやバンパーの角度などによって走破性を確保していると説明しています。[参照]
したがって、オールテレーンタイヤを装着するという発想自体はフォレスターのキャラクターから大きく外れているわけではありません。キャンプ、林道、アウトドアなどを意識したカスタムとの親和性も高い車種です。
それでもホワイトレターを装着した車両を見たときに違和感を覚えることがあります。その理由は、車種そのものよりも「タイヤの視覚的な強さと車体側のデザインとのバランス」にあると考えると分かりやすくなります。
BFグッドリッチのタイヤはそれ自体の存在感がかなり強い
BFグッドリッチのALL-TERRAIN T/A KO3は、本格的なオフロード走行からドレスアップまで想定されたオールテレーンタイヤです。メーカーも伝統的なタイヤデザインによるドレスアップ性を特徴の一つとして挙げています。[参照]
一般的なSUV向けオンロードタイヤと比較すると、オールテレーンタイヤはブロック状のトレッドや力強いサイドウォールによって足元が非常に目立ちます。さらにホワイトレターを表向きにすると、タイヤ側面の白文字が強いアクセントになります。
つまり、黒い標準タイヤなら視線がボディ全体へ向かうところを、ホワイトレター仕様では視線がタイヤへ引き寄せられます。車体側が比較的すっきりした状態だと、タイヤだけが本格オフロード仕様になったように見えることがあり、これが違和感の正体になりやすいのです。
フォレスターでは「タイヤだけゴツい」状態になりやすい
フォレスターは高い最低地上高を持つSUVですが、標準状態ではオンロードでの使いやすさや乗用車らしい洗練された外観も重視されています。そこへ視覚的に非常に力強いホワイトレターのA/Tタイヤだけを追加すると、車体上部と足元でデザインの方向性に差が生まれる場合があります。
例えば、純正ホイール、純正車高、エアロやルーフラックなども付いていないノーマルのフォレスターに、タイヤだけ強烈なオフロードデザインを投入したケースを想像すると分かりやすいでしょう。タイヤは「荒野を走る4WD」の雰囲気なのに、車体全体はスマートなSUVのままなので、足元だけが強調されます。
逆に、マット系やダーク系のオフロードホイール、ルーフキャリア、マッドフラップなどを組み合わせれば、タイヤだけに集中していたアウトドア要素が車体全体へ分散されます。同じタイヤでも、周囲のパーツによって見え方はかなり変化します。
なぜプロボックスなどではホワイトレターが似合って見えるのか
ホワイトレタータイヤが似合うかどうかは、高級な車か安価な車かという話ではありません。重要なのはボディの造形とカスタムの文脈です。
例えばプロボックスのような箱型で実用性を前面に出した車は、角張ったボディや商用車的な雰囲気を持っています。そこにアウトドア系ホイールやオールテレーンタイヤを装着すると、「道具として使い倒す車」というイメージとタイヤの無骨さが自然につながります。
一方で近年のSUVは、ボディパネルやライト、バンパーなどに立体的で洗練されたデザインを採用しています。そこへ昔ながらの4WDを連想させる大きなホワイトレターを組み合わせると、新しいSUVデザインとクラシカルなオフロード表現とのコントラストが強くなることがあります。
リフトアップすれば似合うようになるのか
リフトアップは、オールテレーンタイヤを似合わせる方法の一つです。車高を上げるとタイヤ周辺のクリアランスが大きく見え、車全体の重心が視覚的に高くなるため、オフロード車らしいプロポーションになります。その結果、ゴツいタイヤとの統一感が増す場合があります。
ただし、リフトアップすれば必ず格好良くなるわけではありません。車高だけを上げると、今度はタイヤが小さく見えたり、フェンダーとタイヤの隙間が目立ったりする場合があります。タイヤ外径、ホイール径、ホイールデザイン、車高をセットで考えることが重要です。
また、ドレスアップ目的だけでタイヤサイズや車高を変更すると、操縦安定性、乗り心地、速度計表示、車体への干渉、車検適合性などにも影響する可能性があります。外観だけでサイズを決めず、車種・型式ごとの適合を販売店や専門店で確認することが重要です。SUBARUもフォレスターについて型式・年式別のタイヤサイズや空気圧、ホイールサイズなどの仕様情報を案内しています。[参照]
ホワイトレターを自然に似合わせる5つのポイント
フォレスターをアウトドア方向へカスタムするなら、一つのパーツだけを目立たせるのではなく全体の統一感を意識すると仕上がりやすくなります。
- タイヤ:車体に対して太すぎたり外径が不自然になったりしないサイズを選ぶ
- ホイール:A/Tタイヤに合うシンプルで力強いデザインを選ぶ
- 車高:必要に応じて適度なリフトアップを検討する
- 外装:ルーフラックやマッドフラップなどでアウトドア要素を車体全体へ広げる
- 色:ボディ、ホイール、ホワイトレターのコントラストを考える
特に重要なのがホイールです。純正の都会的なデザインのホイールにゴツいA/Tタイヤを組み合わせるより、オフロード系のホイールまで含めて足元をコーディネートした方が統一感を作りやすくなります。
反対に、フォレスター本来のスマートな外観を残したい場合には、ホワイトレターをあえて内側に向ける、よりオンロード寄りのオールテレーンタイヤを選ぶ、といった方法もあります。「A/Tタイヤ=必ず白文字を見せる」と考える必要はありません。
見た目だけでなくタイヤの特性にも注意する
オールテレーンタイヤを選ぶときは外観だけではなく、そのタイヤの構造や用途を確認することも大切です。例えばBFグッドリッチのALL-TERRAIN T/A KO3にはLTサイズがあり、メーカーは乗用車用タイヤからLTサイズへ変更する場合には適正な空気圧設定が重要だと案内しています。[参照]
タイヤを大型化・重量化すると、発進時の感覚、燃費、ロードノイズ、乗り心地などが標準タイヤとは変わる可能性があります。見た目が好みでも、日常のほとんどを舗装路で走るのであれば、その使い方に合った製品なのかを検討する必要があります。
特にフォレスターはもともと最低地上高220mmを確保しているため、見た目をワイルドにするためだけに極端な変更を行う必要はありません。純正状態の車体性能を生かしながら、用途に合った範囲でカスタムする方法も十分魅力的です。
まとめ:フォレスターとBFグッドリッチは「全体のバランス」で印象が変わる
フォレスターにBFグッドリッチのA/Tホワイトレターが似合わないように見える場合、その原因は車種との根本的な相性よりも、タイヤの存在感に対して車体側のオフロード要素が少ないことにある場合があります。
フォレスター自体は高い最低地上高を備えたSUVであり、オールテレーンタイヤを履かせる方向性は決して不自然ではありません。ただし、強いホワイトレター、ゴツいトレッド、純正車高、純正ホイールなどの組み合わせ次第ではタイヤだけが浮いて見えることがあります。
リフトアップだけで解決しようとするより、タイヤ外径、ホイール、車高、ボディカラー、外装パーツまで含めて一台のデザインとして考えるのがポイントです。最終的には好みの問題でもありますが、違和感の有無にはこうしたプロポーションとデザインの統一感が大きく関係しています。


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