NS-1後期型のヘッドライトは見た目や構造が特徴的で、純正の代替やカスタムを検討するユーザーにとって選択肢が限られがちです。ネット上ではズーマー用のヘッドライト(品番33120-GAR-003)が流用できるという情報もありますが、果たしてそれは本当なのでしょうか?本記事では、純正品番の違い、適合性の検証、NS-1に流用可能な他のライトについて詳しく解説します。
NS-1とズーマーのヘッドライト品番の違い
まず注目すべきは、品番の違いです。NS-1後期型のヘッドライト品番は「33120-GAA-711」、対するズーマーは「33120-GAR-003」となっており、完全に異なる製品であることがわかります。
品番が違うということは、取り付けボルト位置・配線カプラー・形状・材質などに違いがある可能性が高いです。実際に比較すると、ズーマーのライトは丸型であり、NS-1の角型ライトとはデザインが大きく異なります。
ズーマーのヘッドライトはNS-1に流用できる?
結論から言えば、ポン付け(無加工装着)は不可能です。ズーマーのヘッドライトをNS-1に装着するには、ステーの加工や配線変更が必要となるため、ある程度の知識と工具が要求されます。
具体的には、ズーマーライトの取り付けステーを作り直すか、既存のカウルに固定できるようにステーを延長・溶接する作業が必要です。また、コネクターの形状が異なる場合は配線加工(ギボシ交換や変換ハーネス製作)も必須です。
NS-1に取り付け可能な代替ライト・カスタム案
ズーマーライト以外にも、NS-1に使えるライトはいくつか存在します。以下は代表的なものです。
- NSR50/80の純正ライトユニット(形状が近く加工少なめで済む)
- 汎用4インチまたは5インチのプロジェクターヘッドライト(ステー加工前提)
- 社外LEDヘッドライトキット(汎用マウントを活用することで装着可)
これらの選択肢を検討する際も、カウルとの干渉や照射角の調整が必要になるため、作業に自信がない方はバイクショップへの相談がおすすめです。
互換性を判断する上での注意点
品番が異なる場合は、基本的に互換性なしと考えるのが安全です。見た目が似ていても取り付け部の寸法が違えば装着不可、または無理な装着により脱落・故障のリスクが高まります。
流用を検討する際は、部品単体の寸法だけでなく、取り付けステー・ネジ位置・配線電圧・ハイロー切替の仕組みなども総合的に比較する必要があります。
まとめ:加工ありきなら流用可能、無加工なら純正を選ぼう
NS-1後期型にズーマーのヘッドライトを流用することは、加工前提であれば可能ですが、簡単に付け替えられる互換部品ではないといえます。無加工で交換したい場合はNS-1用純正ライトか、社外の専用品を選ぶのが安全です。
ライト交換は走行中の安全に直結するパーツです。見た目のカスタムも重要ですが、しっかりとした固定・配線・光軸調整を行うことを忘れずに、安全なカスタムライフを楽しみましょう。
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