1993年式のスーパーカブ(スーパーガブ50/プレスカブ)でキャブレターオーバーホールを検討中だけど、「どのKeysterセットが合うの?」と迷っている方は多いのではないでしょうか。キャブレターヒーター付きモデルにも対応する選び方のポイントを、実例や具体的手順を交えてご紹介します。
キャブレターヒーター付きとは?特徴と注意点
カブ系キャブ装備のキャブヒーターは、冬期始動性向上のために組み込まれているヒーターコイルやバルブのことを指します。
このヒーター部はキャブ内部に追加構造があるため、一般用のオーバーホールセットではパッキン形状や部品点数が合わない可能性があります。
Keysterキャブレターセットの適合モデル選び
Keyster社のオーバーホールセットは型番ごとに対応車種が異なります。選び方の手順は次の通りです。
- キャブ本体の刻印を確認(例:Keihin CVK/KEIHIN NCタイプ)
- Keyster公式カタログや販売ページで、ヒーター有無を確認
- 該当型番のセットに「ヒーター用Oリング」「専用パッキン」が含まれているかチェック
たとえば「KH‑xxxx1」はヒーター無し用、「KH‑xxxx2」は冬用ヒーター対応というように、セットごとに仕様が分かれています。
間違えやすい実例と注意ポイント
実際に購入して失敗する例には以下のようなケースがあります。
- ヒーター付きモデルにヒーター無しセットを使い、Oリングが足りずガソリン漏れ
- 浮き室パッキンやスライドバルブパーツが互換せず流用品扱いに
回避方法として、オークション出品者や販売店に「ヒーターがついている旨」「キャブ刻印」を事前に伝え、「この型番で使えるか」を確認しましょう。
おすすめ購入手順と費用目安
以下は安全にオーバーホールするための推奨手順です。
- キャブを外して型番刻印(Keihin CV・NC等)を確認
- Keyster公式や信頼できる販売店で対応表を調べる
- ヒーター対応セット(型番に「H」や「Heater」表記)を購入
- 基本工具+パーツクリーナーで分解洗浄
- 新品セットで組み立て、交換部品があれば同時に調達
価格は交換用ガスケット+オーリング等パーツセットでおよそ¥3,000~¥5,000程度が目安です。
まとめ:情報収集と型番確認が失敗を防ぐ鍵
1993年式カブのキャブヒーター付きモデルには、対応パーツを含んだKeysterセット(ヒーター対応型番)を選ぶ必要があります。型番刻印やヒーター有無の情報を元に、販売元へ問い合わせることで、後悔のないオーバーホールが可能です。
キャブをバラす前に、まずは写真を撮り、型番とヒーター構造の情報を揃えて最適なキットを選びましょう。
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