ホンダの大型4気筒バイクを見ると、CB1100、CB1300スーパーフォア、CB1000R、CB1000F、CBR1000RRなど、性格も馬力も大きく異なるにもかかわらず、実燃費は16km/L〜18km/L前後になることが少なくありません。200馬力近いスーパースポーツと、空冷ネイキッドの燃費が大差ないことに疑問を持つ人も多いでしょう。この記事では、大型4気筒バイクの燃費が意外と似通う理由を解説します。
燃費は最高出力ではなく実際の使用領域で決まる
多くの人は「200馬力のCBR1000RRの方が燃費が悪いはず」と考えます。しかし、燃費に大きく影響するのは最高出力ではなく、普段どの回転域や負荷で走行しているかです。
例えば、CBR1000RRが200馬力を発揮するのは高回転域ですが、公道走行ではそこまで回す機会はほとんどありません。
一方で、CB1100やCB1300SFも1000ccを超える大排気量エンジンを動かしているため、巡航時にはそれなりの燃料を消費しています。
最大馬力が2倍違っても、普段使う出力は数十馬力程度であることが多いため、実燃費が近くなるのです。
大型4気筒は基本構造が似ている
CBシリーズやCBRシリーズの大型4気筒エンジンは、それぞれチューニングや設計思想は異なりますが、基本的には1000cc前後の並列4気筒という共通点があります。
排気量が近いと、一定速度で走るために必要な燃料消費量も大きくは変わりません。
また、4気筒エンジンは滑らかさを重視した設計が多く、単気筒や2気筒ほど燃費重視の特性ではないため、結果として似た数値に収束しやすくなります。
空冷・水冷やキャブ・FIの違いは意外と小さい
空冷のCB1100と水冷のCB1300SFでは、エンジン構造が異なります。
また、旧車のキャブレター仕様と現代のFI(電子制御燃料噴射)仕様でも燃料制御精度に差があります。
しかし、排気量1000ccクラスになると燃費差は数km/L程度に収まることが多く、劇的な違いにはなりません。
| 要素 | 燃費への影響 |
|---|---|
| 空冷・水冷 | 小〜中程度 |
| キャブ・FI | 中程度 |
| 排気量 | 大きい |
| 走り方 | 非常に大きい |
| 車重 | 中程度 |
つまり、技術的な違いよりも、ライダーの使い方の方が燃費への影響が大きいのです。
高速巡航では車種差が小さくなる
大型バイクは高速道路で巡航する場面も多くあります。
例えば時速100km前後で一定走行している場合、必要な出力は20〜40馬力程度といわれています。
そのため、88馬力のCB1100でも200馬力のCBR1000RRでも、実際に使っている出力は似たようなものになります。
結果として、燃料消費量にも大きな差が出にくくなります。
旧車のCB750KやCB900Fも極端には変わらない理由
CB750KやCB900Fなどの旧世代4気筒も、実際の燃費を見ると15〜20km/L前後になることがあります。
もちろん最新モデルの方が燃料制御や燃焼効率は優れていますが、排気量や車重、使用環境が似ているため、驚くほど大きな差にはなりません。
特にツーリング主体の走行では、50年前の大型4気筒と最新の大型4気筒でも燃費差が数km/L程度になるケースがあります。
まとめ
CB1100、CB1300SF、CB1000R、CB1000F、CBR1000RRなどの大型4気筒バイクの燃費が似ている最大の理由は、最高出力ではなく実際に使う出力領域が近いためです。
空冷・水冷、キャブ・FI、設計の新旧による差は存在しますが、1000cc級の4気筒エンジンという共通点の影響が大きく、実燃費は16〜18km/L前後に集まりやすくなります。
大型4気筒バイクでは、スペック上の馬力差よりも、走行環境やライダーのアクセル操作の方が燃費を大きく左右すると考えると理解しやすいでしょう。[参照]


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