軽トラックの純正21W作業灯を60W LEDに交換する際、配線の太さに迷う方が多くいらっしゃいます。本記事では、電装専門の視点から、安全で安定した配線方法をわかりやすく解説します。
なぜ配線の太さが重要なのか
電流負荷の増加:60Wを12Vで使う場合、約5A(60W÷12V=5A)が流れます。純正の21W(約1.8A)に比べ大きいため、配線が細いと発熱や電圧降下の原因になります。
過熱リスク:細い線では抵抗が増し、発熱→最悪断線や火災につながる可能性があります。
どれくらいの太さが適切?
一般的には12V車の5A流量には14AWG(約2.0mm²)以上が目安です。redditでは10 AWG(約5.3mm²)が30A負荷なら推奨されていますが、今回の5Aなら14AWGで十分です :contentReference[oaicite:0]{index=0}。
例えば、作業灯に付属の短いリード線(数cm程度)を使用し、そこからは太めの配線に切り替える方法でも問題なく使えます :contentReference[oaicite:1]{index=1}。
具体的な配線方法ステップ
①バッテリー端子からリレー&ヒューズ回路を用意し、作業灯へ配線します。
②バッテリー→リレーまで太め(14AWG)、リレー→灯体までは元配線に接続して使用。元配線は短く保ちましょう。
③アース(-)もしっかりバッテリー直結で接続します。
交換時に揃えておきたい部品
- 14AWG配線:1.5mほど用意。ホームセンターや電子部品店で入手可。
- 12Vリレー&ヒューズホルダー(10~15A):過電流保護に必要。
- 防水コネクタ・ケーブルタイ・端子:振動対策や防水処理に有効。
注意点とよくある誤解
配線は短ければ多少太さ不足でも問題になりにくいですが、長距離配線では電圧降下が大きく、灯りが暗くなる可能性があります。
また、純正スイッチ/配線のまま複数灯を増設すると、純正回路へ過負荷がかかる恐れがあります。
実例紹介:redditユーザーの意見
> “For very short runs like the tail on the fixture, you will be fine. But if you want to run a few meters you should definitely use 10 AWG.” :contentReference[oaicite:2]{index=2}
このように、短い距離なら細線でも耐えますが、長距離配線には太線が推奨されます。
まとめ
60WのLED作業灯取り付けでは、バッテリー直結に近い安全構成と太い配線(14AWG以上)が重要です。純正線とのバランスも考慮し、信頼できる電装構成にしましょう。
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