車のボディコーティングには、水を弾く撥水タイプと、水が広がって流れる親水タイプがあります。現在撥水コーティングを施工している車に親水コーティングを追加したいと考える方もいますが、単純に上から重ねるだけでは期待した効果が出ない場合があります。この記事では、撥水コーティングの上に親水コーティングを施工できるのか、施工する場合の注意点やおすすめの方法について解説します。
撥水コーティングの上に親水コーティングは基本的におすすめされない理由
撥水コーティングは、ボディ表面に水を弾く被膜を作ることで、水滴が丸く転がり落ちるような状態を作ります。一方、親水コーティングは水がボディ表面に薄く広がり、水滴が残りにくくなる性質があります。
この2つは水との接触方法が大きく異なるため、撥水被膜の上に親水コーティングを塗っても、下地となる撥水層の影響で親水性能が十分に発揮されないことがあります。
例えば、撥水ワックスを塗った車に親水タイプのコーティング剤を追加しても、表面では水を弾く性質が優先され、期待したような水の流れ方にならないケースがあります。
撥水から親水へ変更したい場合の正しい方法
現在の撥水コーティングから親水コーティングへ変更したい場合は、まず古いコーティング被膜をできるだけ除去して、ボディ表面をリセットすることが重要です。
一般的には洗車だけでは完全に撥水成分を落とすことは難しく、専用のコーティング除去剤や下地処理、場合によってはコンパウンドによる研磨などが必要になります。
例えば、数年間メンテナンスを続けて厚くなった撥水コーティングの上に親水コーティングを施工するより、一度表面を整えてから新しく親水コーティングを施工した方が、本来の性能を発揮しやすくなります。
撥水コーティングと親水コーティングはどちらが向いている?
撥水コーティングは、水滴がコロコロと流れる見た目の美しさを楽しみたい方や、洗車後の輝きを重視する方に向いています。
一方、親水コーティングは水滴が残りにくいため、雨ジミやウォータースポットの発生を抑えたい方に向いています。特に黒や濃色系の車は、水滴が乾いた跡が目立ちやすいため、親水タイプを選ぶ人も多くいます。
例えば、屋外駐車で雨に当たる機会が多い車は親水タイプ、屋内保管が中心で洗車後の光沢感を楽しみたい車は撥水タイプが適している場合があります。
コーティングを重ねる前に確認したいポイント
コーティング剤は種類によって成分や密着性が異なるため、必ずしも重ね塗りできるとは限りません。特にガラス系コーティングや専門店施工のコーティングは、上から別タイプを施工すると性能が変化する可能性があります。
また、市販の簡易コーティング剤であっても、古い被膜や油分が残っていると新しいコーティングが定着しにくくなることがあります。
新しいコーティングを試したい場合は、まず現在使用しているコーティングの種類や施工時期を確認し、必要に応じて専門店へ相談すると失敗を防ぎやすくなります。
まとめ:撥水コーティングの上に親水コーティングは下地処理が重要
撥水コーティングの上から親水コーティングを施工すること自体は可能な場合もありますが、既存の撥水被膜が残っていると親水性能が十分に発揮されない可能性があります。
撥水から親水へ変更したい場合は、古いコーティングを除去してボディをリセットした上で施工することが理想的です。車の保管環境や洗車頻度によって適したコーティングタイプは異なるため、自分の使用状況に合った方法を選ぶことが大切です。

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