ZX-6Rのスプロケット変更と車検への影響|スピードメーター誤差は問題になるのか?

車検、メンテナンス

スポーツバイクを楽しむ上で、スプロケットの丁数変更によるギア比調整は定番のカスタムの一つです。特にリア側を大きくすることで加速性能を高める効果があるため、多くのライダーが手を加える部分ですが、車検時にスピードメーターの誤差が問題になるのではないかと不安になる方も少なくありません。

スプロケット変更がスピードメーターに与える影響

ZX-6R E型(2013年式)の場合、スピードメーターはフロントスプロケットやエンジン周辺ではなく、リアホイールの回転数から速度を検出する方式が採用されています。このため、リアスプロケットを変更すると、メーター表示速度と実際の走行速度との間に誤差が生じることになります。

リアスプロケットを6丁アップした場合、理論上は車両の速度が低下しているにもかかわらず、メーター上の表示速度はそのまま、もしくはやや速めになる傾向があります。これは実際のホイール回転数が上がっているためです。

車検時のスピードメーター誤差の許容範囲

国土交通省の車検基準によれば、スピードメーターの表示は実速度の-0%〜+15%以内であれば車検に適合とされています。つまり、メーター表示が実速度よりも速めであれば問題なく、遅れて表示される場合はNGです。

リアスプロケットを6丁増しにした程度であれば、メーターがやや過大表示となる可能性が高く、誤差の方向としては許容範囲内に収まるケースが多いと考えられます。

スピード検査はどのように実施されるのか

車検場では、スピードテスターというローラー台の上に車輪を載せ、実際の回転速度を基準にメーターの表示との比較を行います。ZX-6Rの場合、リアホイールにセンサーがあるため、車検時にはリアタイヤをローラー上で空転させての検査となります。

スプロケットの影響はこのローラー回転数に現れますが、先述の通り表示誤差が実速度より速めに出ている限り、問題になることはまずありません。

実際の事例:スプロケット変更と車検通過の体験談

実際にZX-6Rに乗るユーザーの中には、リアを+5〜+6丁まで増やした状態でユーザー車検に通過したという報告が複数あります。メーター誤差は+10%前後に収まっていたケースが多く、基準内でした。

ただし、フロントスプロケットも同時に変更していたり、タイヤサイズを大幅に変えていると誤差が大きくなりやすいため注意が必要です。

対策としてのスピードヒーラー導入

より正確な速度表示を求める場合や、カスタム内容に自信がない場合は、Speedo Healer(スピードヒーラー)などの補正装置を導入するのも一つの手です。これにより、任意の補正率をかけてメーターの表示を適正化できます。

簡単な設定で精度が向上し、車検時の不安も軽減されるため、頻繁にスプロケット比を変更する方にはおすすめです。

まとめ:ZX-6Rのスプロケットカスタムと車検通過のポイント

リアスプロケットを6丁上げたZX-6R E型でも、スピードメーターの表示が実速度より速めであれば、車検時に問題となることは基本的にありません。リアホイールセンサーの性質を理解したうえで、誤差が基準内に収まるよう注意し、必要であれば補正装置も検討しましょう。

安心してスプロケットカスタムを楽しむためにも、検査基準や測定方法を正しく理解しておくことが大切です。

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