バイクのETC本体の抱き合わせ販売とは？法的な観点からの解説

バイクショップでETCを購入しようとしたところ、取付とセットでなければETC本体は販売しないと言われ、これが抱き合わせ販売に当たるのか疑問に思った方も多いのではないでしょうか。この記事では、抱き合わせ販売の定義と、その法的な観点から解説を行い、バイクのETC購入時に注意すべき点を詳しく説明します。

抱き合わせ販売とは？

抱き合わせ販売とは、消費者に対して本来別々に販売されるべき商品を、セットで購入しなければならないとする販売手法です。このような販売は、消費者が望まない商品を購入させることになるため、消費者の選択権を制限することとなります。そのため、消費者保護の観点から、特定の状況では禁止されていることもあります。

具体的には、商品の販売において、消費者が欲しい商品を単品で購入できない場合、その取引が不公平なものと見なされ、抱き合わせ販売とみなされることがあります。

質問で示された状況では、バイクのETC本体を購入する際に「取付けセットと一緒でなければ販売しない」とされています。これは、商品を購入する際にセット販売を強制されているように見えますが、必ずしもすべての場合で抱き合わせ販売とみなされるわけではありません。

法的には、セット販売が禁止されているのは、消費者が単品購入を望んでいるにも関わらず、セットでしか販売されない場合に該当します。しかし、セットで購入することが一定の合理的な理由であれば、必ずしも違法とは言えません。

バイクショップがETC本体を「取付けセットと一緒でなければ販売しない」とする理由には、技術的な面や安全性、または設置作業を含めたトータルサービスを提供することにあります。この場合、消費者にとっては便利なサービスとなるため、合理的な販売方法と見なされることもあります。

ただし、消費者がETC本体のみを希望しているにも関わらず、無理にセット販売を強制するようなケースでは、消費者の選択肢を不当に制限しているとみなされる可能性があり、その場合は問題が生じることがあります。

日本では、消費者保護法に基づき、抱き合わせ販売が規制されています。具体的には、消費者が購入する商品を選ぶ自由を侵害しないようにするため、業者は不当なセット販売を行わないよう求められています。

バイクのETC販売に関しては、取付け作業が必須となる場合や、安全性を確保するためにセット販売が必要な場合は、必ずしも法的に問題がない場合もあります。しかし、消費者が明確に単品購入を希望している場合にセット販売を強制することは、消費者保護法に違反する可能性があるため、注意が必要です。

バイクショップでのETC購入時に、「取付けセットと一緒でなければ販売しない」と言われた場合、それが抱き合わせ販売に当たるかどうかは状況によります。技術的な理由や安全面からセット販売が必要な場合は合法的な販売方法と考えられますが、消費者の選択肢を不当に制限する場合には問題が生じることもあります。

消費者としては、セット販売を無理に強制されることがないよう、購入前に販売店としっかり確認し、納得した上で取引を行うことが重要です。