かつてトヨタの1300スターレットのように、手の届く価格でスポーツドライビングを楽しめるクルマが存在していました。この記事では、数字がついたトヨタ車の意味や、今後ボンビー向けスポーツモデルが再び登場する可能性について解説します。
トヨタの「数字がつく車名」はすべてスポーツカー?
トヨタ車の車名に数字が含まれている例として、カローラ1600GT、スープラ2.0RZ、86などが挙げられます。これらの数字は排気量やグレードを示すものであり、すべてがスポーツカーというわけではありません。
たとえば、1300スターレットは排気量1300ccの意味で、当時のスポーツモデル「スターレットGTターボ」などはスポーツ性も兼ね備えていましたが、ベースモデルはあくまで大衆向けのハッチバックでした。
かつて存在した「庶民向けスポーツモデル」とは
1980年代〜90年代には、トヨタを含む多くの国産メーカーが「手頃な価格で走りが楽しめるコンパクトカー」を展開していました。以下はその代表例です。
- トヨタ・スターレットターボ
- ホンダ・シビックSiR
- 日産・マーチR
- スズキ・カルタスGT-i
これらのモデルはライトウェイト・スポーツの代表格で、若者が中古で手に入れやすく、モータースポーツの入門車両としても人気でした。
現在のトヨタにボンビーカー的スポーツモデルはある?
現行モデルでは、GRヤリスやGR86がスポーツカーの代表ですが、価格的には若干高め。軽やコンパクトカーでスポーツテイストを持つモデルは現在あまり展開されていません。
ただし、「ヤリス(1.5L MT)」や「アクア GR SPORT」など、一部グレードでは走りを意識した設計も見られます。価格帯としては200万円前後なので、過去のような「庶民向けスポーツカー」復活の兆しと見ることもできます。
若者や車好きの声が再評価を後押ししている
近年では旧車ブームやモータースポーツ人気の復活とともに、軽量・小排気量車両への関心が高まっています。SNSなどでも「昔のような気軽に乗れる楽しい車が欲しい」という声が多く、メーカー側も反応を見せ始めています。
2024年には、ダイハツ・コペンGR SPORTの改良や、スズキのスイフトスポーツの継続販売も決定。若者やコスト重視層に向けたスポーティーカーの需要は今も根強いです。
今後スターレット的なモデルは復活するのか
トヨタとしては、カーボンニュートラルやEV化を進める一方で、「GRシリーズ」のように走りに特化したラインナップも並行して強化しています。
今後、若年層の購買層拡大やカーボンフットプリントの小さいモデルの開発次第では、スターレットのようなコンパクトで走りを楽しめるモデルが再び市場に出る可能性は否定できません。
まとめ:庶民派スポーツカー再来に期待しつつ、現行モデルにも注目
トヨタの車名に数字がついているからといって、すべてがスポーツカーとは限りませんが、過去には手頃な価格で楽しめるモデルが多く存在しました。
近年のモータースポーツ人気やコンパクトカーの再評価により、今後「スターレット再来」のような車種が登場する期待は十分にあります。現行のヤリスやGR SPORTシリーズも含めて、引き続き注目していきましょう。
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