新車購入の際、ディーラーからさまざまなオプションを勧められることがあります。コーティングやドラレコ、残価設定ローン（残クレ）など、その場の雰囲気で流されがちですが、実は取捨選択の余地が大きく、場合によっては数十万円の差が生まれます。本記事では、不要なオプションを断る方法や、損をしないための交渉ポイントを解説します。
よく勧められるオプションとその実態
新車見積もり時に提示されがちなオプションは次の通りです。
- コーティングサービス：約5万〜10万円。市販のDIY用品でも代用可能。
- 消臭抗菌サービス：数千円〜数万円。カー用品店で数百円のスプレーで十分なケースも。
- 純正マット等基本パック：品質は良いが社外品で半額以下にできることも。
- 5年メンテパック：点検・オイル交換がパック化されるが、利用頻度が少ない人には割高。
- 純正ドライブレコーダー：社外品の方が高性能で低価格。
- 保証延長：長期で乗る予定なら有益。
- 残価設定ローン（残クレ）：金利が高く、総支払額が増える傾向。
一見、必要に感じても外部業者やネット通販を活用すればコストを大幅に抑えられることが多いのです。
ディーラーがオプションを勧める理由とは？
ディーラー営業が多くのオプションを提案してくる背景には、利益率の確保という目的があります。車両本体価格の利益率が下がる中、オプションやファイナンス商品は営業成績やインセンティブに直結します。
一方で、「全部断ると冷たい対応をされるのでは？」と心配される方もいますが、そのような対応は長期的に顧客を失う行為であり、実際には丁寧に話せば理解を得られるケースが多いです。
オプションを断る際のスマートな伝え方
不要なオプションはきっぱり断るのが基本ですが、伝え方にもコツがあります。
- 「予算の都合でオプションは最低限にしたい」
- 「この部分は外注業者にお願いする予定です」
- 「純正品ではなく市販品を検討しています」
「全部断ったら買えないのでは」と思うかもしれませんが、本体価格と契約が成立すれば購入自体は可能です。堂々と自分の希望を伝えましょう。
ローンは銀行で組んだ方が断然お得
ディーラーのローン金利は概ね3％〜5％と高めです。対して、メガバンクやネット銀行では1％台のマイカーローンもあります。金利差だけで数万円〜数十万円の差が出ることも。
現金一括で購入できる方でも、「投資に回して運用したい」「あえてローンで分散させたい」という方は銀行ローンを事前審査しておくと交渉でも優位になります。
営業マンの提案に流されない判断基準を持つ
営業マンの話術や丁寧な説明に流されそうになる場面もあるでしょう。しかし、「必要か不要か」を最終的に判断するのは自分自身です。
たとえば、コーティングを断ったことで納車時に不愛想な対応をされたという声もありますが、長く付き合うのは車であって営業マンではありません。
まとめ：納得のいく買い物をするために
ディーラーの提案にすべて従う必要はありません。必要なものだけを見極めて選ぶことが、新車購入を後悔しない第一歩です。
冷静に比較検討し、自分にとってベストな選択をすることで、新しいカーライフがより満足度の高いものになるでしょう。
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