今年4月からマニュアル(MT)免許の取得カリキュラムが大きく変わり、「実際にMT車を運転する時間が4時間程度しかない」と聞いて驚く方も多いでしょう。本記事では、その制度変更の内容と教習所によって導入時期が異なる理由についてわかりやすく整理します。
制度改正で何が変わったのか?
2025年4月1日から、MT免許取得はまずAT限定免許を取得し、AT車で計31時限の技能教習を受けた後、MT車教習を最短4時限受講する流れに変更されました。
この「MT教習は最初から4時限のみ」は、従来の約30時限から大幅な縮小です。しかもMT車での走行はすべて教習所内の場内教習に限られ、路上教習はありません。:contentReference[oaicite:0]{index=0}
教習所によって導入タイミングに差があるのはなぜ?
法改正により新カリキュラムが導入されましたが、教習所側にも準備期間があり、全校が一斉に導入されたわけではありません。旧制度(従来のMT主体の34時限程度)を継続している教習所も残っています。
そのため、5月からMTのみで教習を受けているという経験は、旧制度を採用する教習所に通っている可能性があります。:contentReference[oaicite:1]{index=1}
3種類の取得方式を比較
方式 | AT教習時限 | MT教習時限 | 路上教習(MT) |
---|---|---|---|
旧法(従来) | 少(約3‑5時限) | 約29‑31時限 | あり |
新法(MT希望者) | 31時限 | 最短4時限 | なし(場内のみ) |
限定解除方式 | 31時限(AT限定取得後) | 4時限+審査 | なし |
新法/限定解除方式ではMT車の教習時間が非常に短いため、操作習熟の機会が限定されてしまいます。:contentReference[oaicite:2]{index=2}
実際にMTだけ教習しているのは一般的ではない?
現在MTのみで教習が進んでいるケースは珍しく、新制度導入前に申し込んだ方や、旧法を採用し続けている教習所に通っている可能性があります。
そのため、「ずっとMT車のみで教習している」という状況に遭遇するのは、教習所のカリキュラムの違いによるものであり、制度上では今後徐々に減少していくと予想されています。
教習所選びで確認すべきポイント
- 教習所が「旧制度」か「新制度(新法/限定解除)」のどちらを採用しているか
- MT教習の時限数や実習内容(場内のみか路上含むか)
- 費用や教習期間、カリキュラムの柔軟性
特にMTしくじりたくない方や今後もMT車を普通に運転したい方は、しっかりとMT操作を習得できる旧法を採用する教習所を選ぶのが有利です。:contentReference[oaicite:3]{index=3}
まとめ:教習所によって体験は違うので要確認
制度変更により、MT免許取得の流れが「AT中心+最短4時間のMT教習」へと変わりました。しかし、現在も旧制度でMT主体の教習が受けられる教習所が存在しています。
そのため、あなたが体験している「ずっとMTだけ」を取り続けている教習状況は、その教習所が旧法を適用しているからであり、制度変更後に同じ経験ができるかは教習所次第です。
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