車用シガーソケット延長型電源ボックスの安全性は?発火・過熱のリスクと対策を解説

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近年、モバイルバッテリーの火災リスクがたびたび報道される中で、車内で使われる電源機器にも不安を感じる方が増えています。特にシガーソケットを分岐させる延長型の電源ボックスは、多くの機器を同時に接続できる反面、安全面に注意が必要です。本記事では、シガーソケット延長電源ボックスの安全性と、発火リスクを防ぐためのポイントを詳しく解説します。

シガーソケット延長型電源ボックスとは

シガーソケット用の延長電源ボックスとは、純正のシガーソケットに差し込むことで、複数の電源ポート(USBや追加のソケット)を車内に増設できる便利なアイテムです。スマートフォンの充電、ドラレコ、車載冷蔵庫など、複数の機器を同時に使いたいときに役立ちます。

一方で、仕様を誤ると電流過負荷や熱がこもることで、安全性に問題が生じることもあります。

過熱や火災のリスクが高まる使用条件

電源ボックスの発火リスクが高まる要因には以下のようなものがあります。

  • 許容電流・電力を超える接続
  • 粗悪品や認証のない製品の使用
  • ヒューズなし・放熱設計が不十分な構造
  • 直射日光下での使用(車内温度上昇)

特に夏場の車内は高温になりやすいため、熱による絶縁劣化や発火が現実的なリスクとなります。延長タイプのボックスに複数の機器を繋ぐ場合は、製品の安全基準に合った使い方が求められます。

安全性の高い製品の選び方

延長型電源ボックスを選ぶ際には以下の点をチェックしましょう。

  • PSEマークが付いているか(日本の電気用品安全法をクリア)
  • ヒューズ内蔵でショート・過電流に対応しているか
  • 過電流保護、過熱保護、ショート保護など多重保護回路があるか
  • 信頼性のあるメーカー製か(Anker、エーモンなど)

例として、Ankerの車載充電器は過熱保護・短絡防止機能があり、ユーザーの信頼も高く人気です。

「保冷バッグで包む」は有効か?

「サンシェードの内側にドラレコが入ってしまうので、ドラレコだけを保冷バッグで包む」という対策についてですが、断熱効果が期待できる反面、熱がこもる恐れもあるため一長一短です。

おすすめは、日差しを遮ること+本体に直接熱がこもらない通気性の良いカバーを併用する方法です。車内の換気や直射日光を遮る工夫が、機器の寿命と安全性を保つ鍵となります。

発火事故を防ぐ日常の工夫

以下の習慣を心がけることで、電源周りのトラブルを大幅に軽減できます。

  • エンジン停止時に電源機器は取り外す
  • 長時間駐車中はサンシェードと窓開けで温度上昇を抑える
  • ソケット周辺のホコリや水気を拭き取る
  • 接触不良や焦げ臭さを感じたら即交換

これらの予防策により、熱トラブルや火災リスクの回避が期待できます。

まとめ:車内の電源機器も「安全第一」で選びと運用を

シガーソケット用の延長電源ボックスは便利な一方で、正しく使用しなければ火災や過熱のリスクがあります。信頼性の高い製品を選び、適切な接続台数・使用環境を守ることで、安全に車内電源を活用できます。

モバイルバッテリーと同様、車載用電源アクセサリにも慎重な目を向け、日常的な点検と予防を意識しましょう。

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