ホンダ・エイプ50は、カスタムベースとして非常に人気が高く、特に武川(タケガワ)製のボアアップキットを検討している方は多いでしょう。しかし、年式や仕様によっては取り付けができないケースもあるため、事前の確認が重要です。この記事では、エイプ50へのボアアップキットの適合情報や注意点について詳しく解説します。
武川のボアアップキットとは?
武川(タケガワ)はミニバイク用の高性能パーツメーカーとして有名で、エイプ50用には様々な排気量アップ用のキットが販売されています。代表的なものに「88ccキット」や「106ccスーパーヘッドキット」などがあり、3万円前後で購入できる製品も多数あります。
これらのキットはパワーアップのための基本パーツ(シリンダー・ピストン・ガスケットなど)が含まれており、組み立て次第で大幅な性能向上が可能です。ただし、キットによってキャブレターやマフラーの交換が前提のものもあるため、商品内容の確認が必要です。
エイプ50の年式と適合の注意点
エイプ50にはFI(フューエルインジェクション)モデルとキャブレターモデルが存在します。ボアアップキットの多くはキャブ仕様(2001年〜2007年式)向けに設計されています。
- キャブ仕様:年式問わず、多くのボアアップキットが対応。品番などで確認を。
- FI仕様(2008年以降):対応キットが限定される。燃料調整のためサブコンなどが別途必要な場合あり。
ご自身の車体番号やエンジン型式(AC16など)を確認し、メーカーの適合表で確認するのがベストです。FIモデルにキャブ用キットを取り付けることは基本的に推奨されていません。
取り付け時に必要な工具と作業の難易度
ボアアップはエンジン内部に関わる作業のため、ある程度の整備経験が必要です。最低限必要な工具は以下の通りです。
- トルクレンチ
- シリンダーヘッド取り外し用工具
- 液体ガスケット・オイル・プラグレンチ
- サービスマニュアル
自信がない方は、バイクショップやカスタムに詳しい整備士に依頼するのが安全です。工賃は2万〜3万円程度が相場です。
ボアアップ後に必要な追加カスタム
ボアアップ後は燃調や吸排気系にも対応が必要です。以下のパーツも一緒に検討しましょう。
- キャブレター:大径化で燃料供給を最適化
- マフラー:排気効率アップでパワーを引き出す
- CDIユニット:回転数制限の解除
- オイルクーラー:発熱対策に必須レベル
また、構造変更や登録上の問題が発生する場合もあるため、原付登録のままでは公道使用が違法となる可能性もあることに注意が必要です。
おすすめのボアアップキットと選び方
初心者には「武川 スタンダード88ccキット」などのシンプルな構成の製品がおすすめです。高回転型ではなく、街乗りメインのトルク重視ならトラブルも少なく安心です。
例えば。
- SP武川 88cc LIGHT ボアアップキット(品番:01-05-0037)
- SP武川 106cc スーパーヘッドキット(ハイチューン向け)
価格帯も3万円前後で、コスパと性能のバランスが取れた人気商品です。購入前にショップや公式サイトで自車両への適合確認を忘れずに。
まとめ:ボアアップは準備と確認がすべて
武川のボアアップキットはエイプ50をさらに楽しく、パワフルにしてくれる素晴らしいパーツですが、車種適合・年式確認・周辺パーツの準備など慎重な対応が求められます。
必ず車両の年式・仕様を確認し、適合するキットかどうかチェックした上で、必要な追加カスタムも見据えて計画的に導入しましょう。DIYが不安な方は、信頼できるバイクショップへの相談も一つの手です。
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