バイクのバッテリー電圧とセルスタートに関する重要ポイント

車検、メンテナンス

バイクのエンジン始動時におけるバッテリーの状態や電圧は、バイクの健康状態を示す重要な指標です。特に、セルモーターを使ってエンジンをかける際には、バッテリーの状態が大きく影響します。この記事では、20年から30年前の古いキャブ車を例に、バッテリー電圧の変化とその影響について解説します。

バイクのバッテリー電圧の基本

バイクのバッテリーは、12Vの鉛酸バッテリーが一般的で、エンジンを始動させるために重要な役割を果たします。バッテリーの電圧が低下すると、セルモーターが回りにくくなり、最終的にはエンジンがかからなくなります。通常、12.8V程度の電圧が正常とされていますが、エンジンを何回か始動させると、その電圧が低下します。

古いバイクでは特に、バッテリーの劣化や充電不良が影響しやすく、セルスタート時に必要な電圧を維持できない場合があります。では、どの程度の回数でバッテリーが上がってしまうのでしょうか?

セルスタート時のバッテリー消耗

バッテリーはセルモーターを回すためにかなりの電力を消費します。特に寒い季節やバッテリーが古い場合、セルモーターがスムーズに回らず、複数回エンジンをかける必要が出てきます。毎回セルを「キュッ、キュッ、キュッ」と繰り返すような状況では、バッテリーは急速に消耗します。

たとえば、12.8Vの電圧で始動した場合でも、セルスタートを5回行うと電圧が大きく低下することが予想されます。電圧が10Vを下回ると、セルモーターの回転が遅くなり、最終的にはバッテリー上がりを引き起こす原因となります。

バッテリーが上がるタイミング

バッテリーが上がるタイミングは、使用されるバッテリーの状態、車両の電気系統、気温、バッテリーの充電状態などによって異なります。一般的に、始動1回ごとにバッテリーの電圧は少しずつ下がり、最終的にセルスタートができなくなる「バッテリー上がり」の状態に達します。

例えば、始動1回目で電圧が12.8Vから12.0Vに低下し、2回目で11.5V、3回目で11.0Vという具合に、電圧は減少していきます。このような状態が続くと、最終的にはセルモーターが回らなくなり、エンジンが始動できなくなるわけです。

バッテリー上がりを防ぐための対策

バッテリーが上がるのを防ぐためには、いくつかの方法があります。まず第一に、バッテリーの定期的なメンテナンスが重要です。充電状態を確認し、必要に応じて充電器を使ってバッテリーを充電しましょう。

また、古いバッテリーの場合、バッテリー交換を検討することも有効です。新しいバッテリーは高い電圧を維持し、セルスタートにも強いため、エンジンのかかりが良くなり、バッテリー上がりを防ぐことができます。

まとめ

バイクのバッテリー電圧は、エンジンの始動に重要な役割を果たします。セルモーターを回す際にバッテリーが消耗し、電圧が下がるとエンジンがかからなくなります。特に古いキャブ車の場合、何度もセルを回すことで電圧が低下し、最終的にバッテリーが上がることがあります。定期的なバッテリーのチェックとメンテナンスを行うことで、バッテリー上がりを防ぎ、バイクの健康を保つことができます。

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