高級輸入車を購入する際、購入時の満足度だけでなく、将来的なリセールバリュー(再販価値)も気になる方が多いでしょう。特にメルセデス・ベンツとBMWは人気も高く、売却時の価格にも差が出やすい傾向があります。本記事では、ベンツとBMWのリセールバリューを左右する要因や、実際の中古市場動向を元に比較しながら解説していきます。
リセールバリューの基本とは?
リセールバリューとは、購入した車を一定期間使用した後に売却した際の価格が、どれだけ残っているかを示す指標です。たとえば、500万円で購入した車が3年後に300万円で売れた場合、リセールバリューは60%という計算になります。
この値は、ブランド力、車種の人気、年式、走行距離、状態など多くの要素に左右されます。
メルセデス・ベンツのリセールバリューの傾向
ベンツは全体的にリセールバリューが安定していることで知られています。特に「Cクラス」「Eクラス」「Gクラス」などの定番モデルは中古市場でも人気があり、3〜5年落ちでも値崩れしにくい傾向があります。
Gクラスは特にリセールが非常に高く、購入価格に対して80〜90%近くで売却できることも珍しくありません。また、ビジネスユーザーや年配層からの需要も高いため、落ち着いたデザインも強みの一つです。
BMWのリセールバリューの傾向
BMWも人気ブランドではあるものの、モデルや年式によってリセールにややバラつきがあります。特に「3シリーズ」や「5シリーズ」はベンツの同等クラスよりややリセール率が劣る傾向にあります。
ただし、「Xシリーズ」や「Mスポーツグレード」などは、若年層からの人気が高く、中古市場でも一定の価格で流通しています。スポーティさや運転の楽しさを重視する人には根強い支持があります。
比較:ベンツとBMWのリセールバリューを左右する要因
要因 | メルセデス・ベンツ | BMW |
---|---|---|
ブランドイメージ | 高級感・安定 | スポーティ・先進性 |
中古需要 | 幅広い層に人気 | 若年層に人気 |
リセール安定度 | 比較的高い | モデルにより変動 |
人気モデル | Gクラス、Cクラス | X1、3シリーズ |
総じて、リセールバリューの安定感を求めるならベンツ、走行性能やデザイン性に価値を感じるならBMWといった選び方も可能です。
実際の中古車価格データ(例)
2023年時点での、走行距離3万km・登録から3年経過した人気モデルの買取相場(おおよその参考値)は以下の通りです。
- メルセデス・ベンツ Cクラス:買取価格 約320万円(新車価格 約550万円)
- BMW 3シリーズ:買取価格 約280万円(新車価格 約540万円)
- メルセデス・ベンツ Gクラス:買取価格 約1,200万円(新車価格 約1,400万円)
- BMW X5:買取価格 約550万円(新車価格 約850万円)
もちろんこれらは車の状態や装備、地域などによっても差があります。
リセールを意識した購入時のポイント
購入時に次のような点を意識することで、将来的に高いリセールバリューを維持しやすくなります。
- 人気カラー(白・黒・シルバー)を選ぶ
- オプションを入れすぎない(標準装備が人気)
- メンテナンス記録を残しておく
- 低走行・禁煙車を維持する
また、下取りよりも複数の買取業者で査定を受けると、より高値で売却できる可能性が高くなります。
まとめ:リセールを重視するならベンツがやや有利
メルセデス・ベンツとBMWのリセールバリューを比較すると、総合的にはベンツの方が安定的で高水準を維持しやすい傾向があります。特にGクラスやCクラスの人気は中古市場でも非常に高く、高額での売却が期待できます。
一方、BMWはモデルによって大きな差があり、スポーツ系モデルやSUVの一部は高値がつきやすい反面、定番セダンはやや弱めです。どちらを選ぶにしても、購入時から「将来の売却」を意識することが賢明な選択といえるでしょう。
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