車のタイヤサイズを変更する際、見た目や走行性能の向上を期待する方も多いでしょう。しかし、タイヤサイズの変更は、スピードメーターの表示や走行距離計に影響を与える可能性があります。特に、145/80R12から195/55R15への変更を検討している場合、その影響を正しく理解することが重要です。
タイヤサイズの基本的な違い
まず、145/80R12と195/55R15のタイヤサイズの違いを確認しましょう。
- 145/80R12: 幅145mm、扁平率80%、リム径12インチ
- 195/55R15: 幅195mm、扁平率55%、リム径15インチ
これらの数値から、195/55R15の方が幅広で、リム径も大きく、扁平率が低いことがわかります。
外径と周長の比較
タイヤの外径と周長は、スピードメーターや走行距離計に直接影響します。以下に、両タイヤの外径と周長を比較した表を示します。
タイヤサイズ | 外径 (mm) | 周長 (mm) |
---|---|---|
145/80R12 | 536.8 | 1686.4 |
195/55R15 | 595.5 | 1870.8 |
この比較から、195/55R15の方が外径で約58.7mm、周長で約184.4mm大きいことがわかります。
スピードメーターと走行距離計への影響
タイヤの外径が大きくなると、1回転あたりの進む距離が長くなります。これにより、スピードメーターや走行距離計に以下のような影響が生じます。
- スピードメーター: 実際の速度よりも低く表示される可能性があります。
- 走行距離計: 実際の走行距離よりも少なく表示される可能性があります。
具体的には、外径が約10.9%大きくなるため、スピードメーターの表示と実際の速度に約10.9%の差が生じる可能性があります。
実例: 速度表示の違い
例えば、スピードメーターが60km/hを示している場合、実際の速度は約66.5km/hになる可能性があります。これは、外径の増加による影響です。
タイヤサイズ変更時の注意点
タイヤサイズを変更する際には、以下の点に注意が必要です。
- 車両のクリアランス: 大きなタイヤを装着すると、フェンダーやサスペンションに干渉する可能性があります。
- 速度計の補正: スピードメーターの表示が実際の速度とずれるため、補正が必要な場合があります。
- 車検への影響: 日本の車検では、スピードメーターの誤差が±4%以内であることが求められます。大幅なタイヤサイズの変更は、車検に通らない可能性があります。
まとめ
145/80R12から195/55R15へのタイヤサイズの変更は、見た目や走行性能の向上が期待できる一方で、スピードメーターや走行距離計に影響を与える可能性があります。変更を検討する際は、これらの影響を十分に理解し、必要に応じて専門家に相談することをおすすめします。
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