バイクカスタムの第一歩として人気なのが、外装パーツの塗装。とくにVTR250のように愛着のあるバイクであれば、サイドカバーの色を自分好みに変えるだけでも印象は大きく変わります。本記事では、缶スプレーを使ってサイドカバーを黒く塗装する手順や、作業時の注意点について詳しく解説します。
缶スプレーで塗装は可能?その答えは「YES」
結論から言うと、缶スプレーでもサイドカバーの塗装は可能です。特別な機材がなくても、正しい手順と道具をそろえれば、十分きれいに仕上がります。
ただし、下地処理や塗装環境の整備が甘いと、仕上がりにムラが出たり、塗装が剥がれやすくなってしまうため注意が必要です。
塗装に必要な道具と準備
塗装前に必要な道具は以下の通りです。
- 耐水ペーパー(#400〜#800)
- パーツクリーナーや脱脂剤
- プラサフ(プライマーサーフェイサー)
- 黒のカラースプレー(できればウレタン系)
- クリアスプレー(艶出し用)
- 新聞紙やマスキングテープ
- ゴム手袋、マスクなどの安全装備
作業前には塗装場所を確保しましょう。風の強い屋外やホコリの多いガレージではなく、可能なら無風の屋内やビニールシートで囲った簡易ブースが理想です。
缶スプレー塗装の手順
以下は基本的な手順です。
- サイドカバーを外す:できればパーツ単体で塗装した方がきれいに仕上がります。
- 足付け(表面を荒らす):耐水ペーパーで塗装面を磨き、塗料の食いつきを良くします。
- 脱脂:パーツクリーナーで油分や汚れをしっかり除去します。
- プラサフ塗布:下地を整えるためにプラサフを2〜3回に分けて吹きます。
- 本塗装:黒スプレーを薄く均一に重ね吹きし、3〜4回塗り重ねます。
- クリア塗装:艶を出す・保護のためにクリアを仕上げとして吹きます。
- 乾燥:夏場なら1日、冬場なら数日完全乾燥させます。
特に重要なのは「薄く何度も重ね塗り」すること。厚塗りすると垂れて仕上がりが悪くなってしまいます。
塗装時の注意点と失敗しないコツ
初心者にありがちな失敗は、塗料の垂れやムラ、ゴミの混入です。以下の点に注意すると仕上がりが格段に良くなります。
- 気温15〜25度・湿度50%以下の日に作業する
- 吹き付ける距離は約20cm
- 1回目は「捨て吹き」程度にして様子を見る
- ホコリ除去は都度行う
- クリア後は磨きをかけてもOK(完全乾燥後)
また、塗装面に指紋が付くと跡が残るので、ゴム手袋の着用を忘れずに。
実際に缶スプレーで塗装したユーザーの体験談
実際にVTR250のサイドカバーを缶スプレーで塗装したオーナーの声を紹介します。
「初めてでしたがYouTubeで手順を見て丁寧にやったら予想以上にツヤが出ました!手間はかかりますが、自分でやると愛着が湧きます。」
「冬場にやって乾燥が甘く、指で触って跡が付いたので春まで待てばよかったと後悔…」
このように、成功するには季節や環境を選ぶことが重要です。
まとめ:DIYでも十分可能。ただし丁寧さがカギ
VTR250のサイドカバーは缶スプレーでもきれいに塗装することが可能です。必要な道具をそろえ、基本に忠実に作業することで、自分だけの愛車に仕上げることができます。
丁寧な下地処理と環境づくりを怠らなければ、プロに頼まずとも満足のいく仕上がりが期待できます。ぜひチャレンジしてみてください。
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