中古車を購入した際に、車検の残り期間が短いと「名義変更と継続検査を同時に済ませられるのか?」と悩むケースは少なくありません。本記事では、その流れと注意点をわかりやすく解説します。
名義変更と車検(継続検査)は同時にできるのか?
結論としては同日に同じ運輸支局内で名義変更と継続検査(車検)を行うことは可能です。ただし、タイミングや必要書類に注意が必要です。
例えば、購入した車の車検が残り2ヶ月であっても、名義変更前に継続検査を受けると、車検証上の所有者が旧所有者のままとなり、手続きが煩雑になります。そのため、通常は先に名義変更→その後に継続検査という順序が望ましいです。
どのような書類が必要?
名義変更と継続検査には、以下のような書類が必要になります。
- 車検証
- 譲渡証明書
- 印鑑証明書(旧・新所有者とも)
- 委任状(代理人が手続きする場合)
- 自賠責保険証明書(有効期限内)
- 点検整備記録簿または24ヶ月点検記録
- 納税証明書(継続検査用)
もし名義変更と車検を同日に済ませたい場合、先に名義変更を済ませた後で、同日中に継続検査の予約をしておくとスムーズです。
名義変更の後に車検を受けるメリット
名義を変更してから車検を受けることで、新しい所有者の名前が入った車検証を取得できます。この流れの方が、保険の切り替えや陸運局での照会にも支障がなく、スムーズな登録が可能です。
さらに、名義変更を先に済ませることで、所有者変更に伴う自賠責保険の名義変更(変更承認請求)もスムーズに行える点も大きな利点です。
先に自賠責と名義変更だけ行う選択肢も
手続きの段階を分けることも可能です。たとえば、まず自賠責と名義変更を済ませておき、後日改めて継続検査を受けるという方法です。この場合でも法的には問題なく、余裕をもって整備や点検ができます。
この方法は、車検の整備に時間がかかりそうな場合や、ユーザー車検を自分で受けたい場合に適しています。
車検を受けるタイミングに注意
継続検査は、有効期限の1ヶ月前から受けることができ、その期間に車検を通すと新たな有効期間が旧期限に追加されます(例:9月10日が満了日で、8月15日に車検通過→次回満了日は翌年9月10日)。
そのため、タイミングを調整して損のない日程で検査を受けるのがポイントです。
まとめ:名義変更と継続検査の流れ
- 名義変更は車検前に済ませるのが基本
- 同日に名義変更と継続検査は可能(要予約・時間に余裕を)
- 必要書類を事前に確認し、忘れ物に注意
- タイミング次第で手続きを分けてもOK
- 車検は有効期限の1ヶ月前から受けられる
初めての中古車購入でも安心して手続きが進められるよう、陸運局や行政書士に相談するのも有効な手段です。
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