ネイキッドやツアラーとは異なる尖った魅力を持つ250cc4気筒フルカウルスポーツ。その中でも特に人気の高いホンダのCBR250RR(MC22)とカワサキのZXR250は、今なお走り屋や旧車ファンに熱く支持されています。この記事では、パーツ供給、整備性、走行性能など複数の観点から両車を比較し、自分に合った1台の選び方を解説します。
CBR250RR(MC22)とZXR250の基本スペックを比較
どちらも250ccながら、4気筒エンジンを搭載し、14,000rpm以上まで回る超高回転型のエンジンが魅力です。
項目 | CBR250RR(MC22) | ZXR250 |
---|---|---|
エンジン | 水冷直列4気筒 DOHC | 水冷直列4気筒 DOHC |
最高出力 | 45PS/15,000rpm | 45PS/15,000rpm |
車両重量 | 143kg | 148kg |
生産年 | 1990〜1996年 | 1989〜1999年 |
スペック的には非常に近いですが、CBRはホンダらしい扱いやすさ、ZXRはカワサキらしいレーシーな性格を色濃く持っています。
パーツ供給状況:CBRの方がやや有利
CBR250RR(MC22)は販売台数も多く、今でも純正部品やリプロ品、ヤフオクなどの中古部品が比較的手に入りやすいです。
一方、ZXR250もZXR250Rを含めると部品供給は豊富ですが、年式が古いため絶版パーツも増えてきており、流通量にばらつきがあります。特にラジエターやカウル類は入手に苦労することも。
整備性:CBRはメンテナンス性が高め
CBR250RRはホンダ車らしく整備マニュアルも充実しており、DIYユーザーにも対応しやすい設計。整備性がよく、タンクやカウルの脱着が比較的スムーズです。
ZXR250はカワサキ特有のメカニカルな造りで、インテーク系やキャブ周辺のメンテナンスにやや時間がかかります。ただし、バイクいじりが趣味の方には逆に楽しめる構造です。
走行性能・フィーリングの違い
CBR250RRは全域でフラットなトルク特性とスムーズな回転上昇が特徴。市街地から峠まで扱いやすく、ロングライドにも向いています。
一方ZXR250は高回転域で一気に吹け上がる「じゃじゃ馬」的な性格で、上級者向けとも言えるレスポンスが魅力。クイックなハンドリングも走りを楽しむには最適です。
中古車価格と今後の資産価値
CBR250RR(MC22)は価格が年々上昇傾向にあり、状態が良ければ今後さらに価値が高まる可能性も。ZXR250も希少性の高さから相場が上がりつつあります。
ただし、どちらもメンテナンス履歴が重要で、購入時は整備記録やエンジン状態を必ずチェックすることが大切です。
まとめ:走り屋スタイルか、安心メンテかで選ぼう
・整備性・パーツ供給を重視するなら:CBR250RR(MC22)
・よりレーシーな乗り味や希少性を重視するなら:ZXR250
両者は同時期のライバルでありながら、個性は大きく異なります。自分がどんなバイクライフを求めているのかを基準に選ぶことで、愛車として長く楽しめる1台になるでしょう。
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