バイク用スマートモニター「SRD5」とインカム「BCOM SX1」を使用しながら、スマホの音声機能を最大限活用したいという要望は、多くのライダーに共通する悩みです。Bluetooth接続の制限がある中で、CarPlayとインカムをうまく共存させるにはいくつかの接続工夫が必要です。本記事では、その方法をわかりやすくご紹介します。
基本構成:SRD5とスマホはCarPlay接続が前提
SRD5はCarPlay対応のスマートモニターであり、Bluetoothまたは有線でスマホと接続してナビや音楽を表示できます。この際、スマホはSRD5にBluetooth接続されるため、他のBluetoothデバイス(例えばインカム)と同時接続が制限されることがあります。
特にiPhoneは同時に複数の音声出力Bluetoothデバイスへの接続に制限があるため、工夫が必要です。
音声をインカムに送る方法①:マルチポイント接続対応のインカムを使う
BCOM SX1はマルチポイントBluetooth接続に対応しており、複数デバイス(例:スマホとナビ)を同時接続できます。これを活かすには以下の設定がポイントです。
- スマホとBCOM SX1を直接Bluetoothでペアリング
- 同時に、スマホとSRD5もBluetoothまたは有線で接続
この構成により、CarPlayは視覚的な操作用途とし、音声出力はBCOM SX1へ送られます。
音声をインカムに送る方法②:CarPlay経由の音声をインカムに出力
もうひとつの方法は、SRD5の音声出力をBluetoothトランスミッター経由でBCOM SX1に送信することです。
以下のようなBluetoothトランスミッター(AUX→Bluetooth)をSRD5のオーディオアウトに接続し、それをBCOM SX1とペアリングすることで、CarPlayの音声がインカムに届くようになります。
この方法は、スマホとBCOM SX1の接続を避ける構成にしたい場合に有効です。
音楽・電話をインカムから聞く構成例(おすすめ)
- スマホ→SRD5:CarPlay表示用途(マップ、操作)
- スマホ→BCOM SX1:HFPとA2DPで通話&音楽出力
- SRD5→BCOM SX1:必要に応じてAUXトランスミッター使用
この構成にすると、視覚表示はSRD5で、音声出力はすべてBCOM SX1でまかなえます。
注意点:接続優先度の管理と再接続の癖
Bluetoothは機器によって優先接続先が異なるため、接続順序や電源オン順が非常に重要です。基本的にはインカム→スマホ→SRD5の順で接続すると安定しやすい傾向にあります。
再接続時に音声が出ない・CarPlayが動作しないなどの不具合がある場合は、いったんペアリングを削除して再設定するのがおすすめです。
まとめ:構成次第で音声も映像もスマートに
SRD5とBCOM SX1の同時運用は、設定を工夫すれば充分可能です。インカムに音声を集中させるには、スマホとBCOM SX1の直接接続が基本ですが、トランスミッターを利用する方法も選択肢に入ります。
ライディング中の快適なナビゲーションと音声通話を両立させるには、接続機器の特性を活かした設定がカギです。ぜひこの記事を参考に、自分に最適な構成を見つけてください。
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