60系ハリアーに20インチの社外ホイールを装着し、245/40R20のタイヤで「ゴーッ」というロードノイズや突き上げ感が気になる場合、タイヤサイズと銘柄の見直しによって改善できる可能性があります。ただし、245/40R20から245/45R20へ扁平率を上げれば必ず劇的に静かになる、というほど単純ではありません。
ロードノイズはタイヤのトレッドパターン、ゴムの性質、摩耗状態、空気圧、ホイール重量、アライメント、路面状態など複数の要素で変化します。扁平率を40から45に上げるとサイドウォールが厚くなるため、乗り心地については改善を期待しやすい一方、静粛性はタイヤ銘柄の影響も非常に大きくなります。
20インチを維持しながら静粛性を優先するなら、サイズ変更だけでなく、静粛性を明確に重視したタイヤを選ぶほうが効果を体感しやすい可能性があります。また純正235/55R18へ戻せる環境なら、タイヤの厚みが大きくなるため、一般的には20インチより乗り心地を穏やかにしやすい選択です。
- 60系ハリアー純正18インチは235/55R18
- 245/40R20から245/45R20にするとタイヤはどれくらい厚くなる?
- 245/45R20は純正18インチよりも外径が大きくなる
- 245/45R20にすると乗り心地は改善しやすい
- ロードノイズは扁平率より「タイヤ銘柄」の影響が大きいこともある
- 「ヨコハマXT」ならBluEarth-XTかどうかを確認したい
- 静粛性最優先ならADVAN dB V553の245/45R20も候補
- 実は「245/40R20のまま静音タイヤ」も有力な選択
- 245/45R20にすれば「劇的」に静かになるとは限らない
- 純正235/55R18へ戻すと20インチより静かになる?
- ただし18インチなら必ず静かというわけではない
- ロードノイズが大きい原因がタイヤの摩耗ということもある
- ハブベアリングの音をロードノイズと勘違いすることもある
- 空気圧が高すぎると乗り心地が硬くなる
- 社外20インチホイールの重量も乗り心地に影響する
- 20インチのまま静粛性を高めるなら優先順位はこう考える
- 245/45R20を装着する前に必ず確認したいポイント
- 静粛性重視なら3パターンで考えると分かりやすい
- おすすめは「まず245/40R20の静粛性重視タイヤ」を比較すること
- まとめ|45扁平で乗り心地は改善しやすいが、静粛性はタイヤ選びの影響が大きい
60系ハリアー純正18インチは235/55R18
60系ハリアーの一部グレードでは、純正タイヤサイズとして235/55R18が採用されています。トヨタ公式の認定中古車車両情報でも、ASU60W型ハリアーのタイヤサイズは前後235/55R18と確認できます。[参照] トヨタ自動車「60系ハリアー車両情報」
235/55R18のサイドウォール高は計算上約129mmです。一方、245/40R20では約98mmしかありません。つまり純正18インチは20インチ・40扁平より約31mmもタイヤのゴム部分が厚くなります。
この差は段差や路面の細かな凹凸を吸収するときに効きやすいため、同じような性格のタイヤ同士を比べれば、18インチのほうが乗り心地を柔らかく感じやすいのは自然です。
245/40R20から245/45R20にするとタイヤはどれくらい厚くなる?
245/40R20の「40」は、タイヤ幅245mmに対してサイドウォール高が40%という意味です。計算すると245×0.40=約98mmになります。
245/45R20では245×0.45=約110mmとなるため、片側で約12mm、上下合計ではタイヤ外径が約24mm大きくなります。
| サイズ | サイドウォール高の目安 | 外径の目安 |
|---|---|---|
| 245/40R20 | 約98mm | 約704mm |
| 245/45R20 | 約110mm | 約728mm |
| 235/55R18 | 約129mm | 約716mm |
ヨコハマタイヤの実製品でも、AVID ENVigor S321の245/40R20は外径704mm、245/45R20は728mmと公表されています。[参照] ヨコハマタイヤ「AVID ENVigor S321 サイズ表」
245/45R20は純正18インチよりも外径が大きくなる
ここで重要なのは、245/45R20は単純に「今の245/40R20を少し厚くしただけ」ではなく、純正235/55R18よりも外径が大きくなることです。
純正235/55R18の計算上の外径は約716mmです。それに対して245/45R20は約728mmなので、純正サイズより約12mm、率にしておよそ1.7%大きくなります。一方、現在の245/40R20は約704mmなので、純正より約1.6%小さい計算です。
つまり245/45R20に変更すると、現在より外径が約3.4%大きくなります。速度計の表示、フェンダーやインナーカバーとのクリアランス、車高、ホイールのインセットなどにも影響するため、タイヤショップで実車適合を確認してから装着することが重要です。
245/45R20にすると乗り心地は改善しやすい
乗り心地という観点では、40扁平から45扁平へ上げる効果は期待できます。サイドウォールが約12mm厚くなることで、タイヤ自体が路面からの細かな入力を吸収できる余地が増えるためです。
例えば道路の継ぎ目やマンホールを越えたときに、245/40R20では「ゴツン」と角のある衝撃を感じていたものが、245/45R20では多少丸く感じられる可能性があります。
ただし、空気圧を必要以上に高くしていたり、重量のあるホイールを使用していたり、サスペンションやブッシュが劣化していたりすると、タイヤだけ変更しても期待ほど柔らかくならないことがあります。
ロードノイズは扁平率より「タイヤ銘柄」の影響が大きいこともある
「ゴーッ」という連続したロードノイズを減らしたい場合、扁平率だけでなくトレッドパターンとタイヤの商品コンセプトを見ることが重要です。
現在使用しているAVID ENVigor S321は、ヨコハマタイヤが「方向性パターンが際立つドレスアップタイヤ」と位置付ける製品です。メーカーはパターンノイズ低減のため6ピッチバリエーションを採用しているものの、商品性としてはウェット性能、運動性能、偏摩耗抑制なども重視されています。[参照] ヨコハマタイヤ「AVID ENVigor S321」
静粛性を最優先したい場合は、同じヨコハマでもコンフォート系の商品を選ぶ方法があります。例えばADVAN dB V553はメーカー自身が「上質な静粛性が持続するコンフォートタイヤ」と位置付けています。[参照] ヨコハマタイヤ「ADVAN dB V553」
「ヨコハマXT」ならBluEarth-XTかどうかを確認したい
ヨコハマタイヤにはSUV向けとしてBluEarth-XT AE61があります。メーカーはこのタイヤを「高いハンドリング性能と、優れた静粛性を備えたクロスオーバーSUV専用サマータイヤ」と説明しています。[参照] ヨコハマタイヤ「BluEarth-XT AE61」
ただし、タイヤは商品名だけでなく、希望サイズが実際にラインアップされているか確認する必要があります。2026年8月時点のヨコハマタイヤ公式サイズ表では、通常のBluEarth-XT AE61について245/45R20の掲載を確認できないため、「XTに245/45R20がある」という前提で購入を進めず、販売店で現行ラインアップを確認するのが安全です。
一方、ヨコハマのGEOLANDAR X-CVには245/45R20 103Wが設定されており、公式値で外径728mm、標準リム幅8インチ、適用リム幅7.5~9インチとなっています。[参照] ヨコハマタイヤ「GEOLANDAR X-CV サイズ表」
静粛性最優先ならADVAN dB V553の245/45R20も候補
ヨコハマブランドで20インチを維持しながら静粛性を重視するなら、ADVAN dB V553の245/45R20も比較対象になります。
公式サイズ表では245/45R20 103Yが設定されており、タイヤ外径728mm、総幅243mm、標準リム幅8インチ、適用リム幅7.5~9インチです。[参照] ヨコハマタイヤ「ADVAN dB V553 サイズ表」
同じV553には現在と同じ245/40R20もあります。このため、外径変更を避けながら静粛性を重視するなら「245/40R20のままADVAN dBへ変更」という方法も検討できます。
実は「245/40R20のまま静音タイヤ」も有力な選択
ロードノイズだけが最大の不満なら、必ずしも245/45R20へサイズ変更する必要はありません。現在と同じ245/40R20でも、タイヤ銘柄を静粛性重視へ変更するだけで体感が変わる可能性があります。
例えばADVAN dB V553の245/40R20は公式外径704mmで、現在使用しているAVID ENVigor 245/40R20と同じ外径です。したがって速度計やフェンダークリアランスへの影響を増やさず、タイヤの商品性だけをコンフォート方向へ変更できます。
「外径変更による適合リスクを避けたい」「ロードノイズが最優先」「20インチの見た目は維持したい」という条件なら、この方法はかなり合理的です。
245/45R20にすれば「劇的」に静かになるとは限らない
45扁平への変更で路面からの衝撃は和らぎやすくなりますが、ロードノイズについては「劇的に消える」と期待しすぎないほうがよいでしょう。
ロードノイズには、タイヤの溝が路面を叩くパターンノイズ、路面の粗さによる振動、タイヤ内部で発生する共鳴、ホイールやサスペンションを経由して車体へ伝わる振動などがあります。
扁平率を上げることは振動伝達を和らげる方向に働きますが、トレッドパターンから生じる「ゴーッ」という音が主原因なら、静音設計されたタイヤへ変更したほうが効果が大きい場合があります。
純正235/55R18へ戻すと20インチより静かになる?
一般論では、純正235/55R18のほうが20インチより乗り心地・静粛性の両面で有利になりやすいです。最大の理由はサイドウォールが厚いことです。
235/55R18のサイドウォールは約129mmで、245/40R20の約98mmより約31mm厚くなります。245/45R20の約110mmと比べても約19mm厚いため、タイヤがクッションとして働ける量は18インチのほうが大きくなります。
さらに純正サイズは車両開発時にサスペンションや車体とのバランスを考慮して設定されています。ホイール自体も20インチ社外品より軽い場合があり、ばね下重量が減れば路面追従性や乗り心地に有利になることがあります。
ただし18インチなら必ず静かというわけではない
18インチでも、荒いパターンのタイヤや摩耗したタイヤを装着すればロードノイズは大きくなります。逆に20インチでもADVAN dBのような静粛性重視タイヤなら、不快なパターンノイズをかなり抑えられる可能性があります。
つまり「18インチ対20インチ」だけでなく、「18インチ+どのタイヤ」と「20インチ+どのタイヤ」を比較することが重要です。
静粛性だけを最大化するなら18インチ+コンフォートタイヤが有利ですが、20インチのデザインを維持したいなら、20インチ+静音タイヤという妥協点も十分現実的です。
ロードノイズが大きい原因がタイヤの摩耗ということもある
新品時はそれほど気にならなかったのに、数年乗って「ゴーッ」という音が目立つようになった場合、タイヤの摩耗や偏摩耗も疑う必要があります。
タイヤは摩耗するとブロック形状や剛性が変化し、ノイズが増えることがあります。特に内減り、段減り、ヒール&トゥ摩耗などが発生すると、速度に合わせて「ゴー」「ウォンウォン」といった音が出る場合があります。
交換前にタイヤの内側まで触って確認し、表面が波打っていないかを見るとよいでしょう。アライメント不良が原因なら、新しい静音タイヤへ交換しても再び偏摩耗して騒音が増えてしまいます。
ハブベアリングの音をロードノイズと勘違いすることもある
車内へ響く「ゴーッ」という音が非常に大きい場合は、タイヤだけが原因とは限りません。ハブベアリングなど足回りの異音がロードノイズに似て聞こえることがあります。
例えば速度が上がるにつれて音が大きくなり、舗装の種類が変わっても音量がほとんど変わらない場合や、緩い左右旋回で音の大きさが変わる場合は、ベアリングを含めて点検する価値があります。
一方、荒れたアスファルトでは非常にうるさいのに、新しい舗装へ入った途端かなり静かになるなら、タイヤと路面によるロードノイズの可能性が高くなります。
空気圧が高すぎると乗り心地が硬くなる
20インチへインチアップしている車では、空気圧を高く設定しているケースがあります。荷重能力を確保するため適切な空気圧設定は必要ですが、必要以上に高ければタイヤのクッション性が低下し、細かな振動を車体へ伝えやすくなります。
ただし純正指定空気圧をそのまま社外サイズへ当てはめればよいとも限りません。タイヤサイズ、ロードインデックス、XL規格かどうかなどを考慮して必要空気圧を判断します。
245/45R20へ変更するときも、ロードインデックスを確認したうえでタイヤ販売店に適正空気圧を計算してもらうと安心です。
社外20インチホイールの重量も乗り心地に影響する
タイヤだけでなくホイール重量も重要です。純正18インチより大幅に重い20インチホイールを装着すると、ばね下重量が増え、サスペンションが細かな路面変化へ追従しにくくなる場合があります。
その結果、段差の衝撃が強く感じられたり、タイヤからの振動が車体へ伝わりやすく感じられたりすることがあります。
20インチを維持するなら、タイヤ交換時に現在のホイール重量も確認してみるとよいでしょう。見た目が似ていても、鋳造ホイールと軽量鍛造ホイールでは重量に大きな差が出ることがあります。
20インチのまま静粛性を高めるなら優先順位はこう考える
20インチの外観を残すことが最優先なら、いきなりサイズ変更するより、原因を一つずつ整理すると失敗しにくくなります。
- 現在のAVID ENVigorに偏摩耗・段減りがないか確認する
- ハブベアリングなど足回りの異音ではないか確認する
- 空気圧とアライメントを確認する
- 静粛性重視の245/40R20へ交換する
- 乗り心地もさらに改善したい場合に245/45R20の適合を検討する
- 静粛性を最優先するなら235/55R18へのインチダウンも比較する
この順番なら、外径を変更せずにロードノイズが改善する可能性を先に試せます。
245/45R20を装着する前に必ず確認したいポイント
245/45R20は現在の245/40R20より外径が約24mm大きくなるため、単純に「同じ幅だから履ける」と考えるべきではありません。
- 現在の20インチホイールのリム幅
- ホイールのインセット
- フェンダー内側とのクリアランス
- フルステア時のインナーカバーとの干渉
- サスペンションとの距離
- 速度計への影響
- タイヤのロードインデックス
- 車検上の適合
ヨコハマの245/45R20では商品によって標準リム幅8インチ、適用リム幅7.5~9インチ程度とされる例があります。しかしリム幅が適合しても、60系ハリアーの車体へ必ず干渉なく装着できるという意味ではありません。
静粛性重視なら3パターンで考えると分かりやすい
| 選択 | 静粛性 | 乗り心地 | 見た目 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 245/40R20+静音タイヤ | 改善を期待 | 多少改善 | 現在のまま | 外径変更なしで試しやすい |
| 245/45R20+静音タイヤ | 改善を期待 | より改善しやすい | 20インチ維持 | 外径・干渉確認が必要 |
| 235/55R18+静音タイヤ | 最も有利になりやすい | 最も柔らかくしやすい | 18インチ化 | 20インチの外観は失う |
見た目を変えたくないなら20インチのまま静音タイヤ、乗り心地も改善したいなら245/45R20の適合確認、静粛性を最優先するなら純正18インチという考え方が分かりやすいでしょう。
おすすめは「まず245/40R20の静粛性重視タイヤ」を比較すること
現在の不満が主としてロードノイズなら、最初から245/45R20へ外径変更するより、同じ245/40R20でADVAN dB V553など静粛性を重視したタイヤの見積もりを取る方法がおすすめです。
これなら現在とタイヤ外径がほぼ変わらず、車両との干渉や速度計への影響を増やさずに静粛性を改善できます。
それでも40扁平特有の硬さが気になる場合に、245/45R20が実車へ問題なく装着できるか確認して45扁平へ移行する、という二段階の考え方が失敗しにくいでしょう。
まとめ|45扁平で乗り心地は改善しやすいが、静粛性はタイヤ選びの影響が大きい
60系ハリアーで245/40R20から245/45R20へ変更すると、サイドウォール高は約98mmから約110mmへ約12mm増えるため、段差の衝撃や路面からの細かな入力については改善を期待できます。
ただしロードノイズが「劇的」に改善するかは別問題です。車内へ響く「ゴーッ」という音を減らすことが最優先なら、扁平率変更以上に、ADVAN dB V553など静粛性を明確に重視したタイヤへ変更する効果を検討する価値があります。
現在の245/40R20と同じサイズでも静粛性重視の商品は存在するため、まず外径を変えずにタイヤ銘柄だけ変更する方法も有力です。
245/45R20は現在の245/40R20より外径が約24mm、約3.4%大きくなり、純正235/55R18よりも約12mm大きくなります。そのため装着前にはホイールのリム幅・インセット、フェンダーやインナーとの干渉、速度計、ロードインデックスを専門店で確認してください。
一方、乗り心地と静粛性だけを優先するのであれば、純正235/55R18は非常に有利です。サイドウォールは245/40R20より約31mm厚く、245/45R20よりも約19mm厚いため、20インチより路面入力を吸収しやすくなります。
20インチのデザインを維持したい場合は、まずタイヤの偏摩耗・ハブベアリング・空気圧・アライメントを点検し、そのうえで「245/40R20の静音タイヤ」と「245/45R20の静音タイヤ」の両方をタイヤ専門店で比較するのが現実的です。
※本記事は2026年8月時点のトヨタ自動車および横浜ゴムの公開情報をもとに一般的なタイヤサイズ・静粛性について解説しています。245/45R20が個々の60系ハリアーへ装着可能かどうかは、ホイールサイズ、インセット、車高、個体差などで変わります。交換前にタイヤ専門店や整備工場で実車確認を受けてください。


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