なぜ「残クレの例え=アルファード」なのか?その理由と高級車リセールとの比較を解説

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「残クレ(残価設定ローン)は損だ」という意見とともに、よく引き合いに出されるのがトヨタの人気ミニバン・アルファードです。しかし、実際にはクラウンやスープラといった高級車にも残クレは設定されています。なぜ否定派の多くはアルファードを例に出すのでしょうか?その背景と理由を本記事で解き明かします。

残クレとは?基本の仕組みを再確認

残クレとは、車両の「残価(契約終了時の想定価値)」をあらかじめ設定し、残りの金額を分割で支払うローンです。期間終了後は返却・買取・再ローンなどが選べます。

例として、新車価格500万円で残価250万円が設定された場合、支払い対象は250万円+金利となります。残価が高く設定されるほど月々の負担は軽くなりますが、金利の負担が問題視されることもあります。

なぜアルファードが例にされやすいのか?

まず大きな理由は、アルファードのリセールバリューが非常に高く、残価設定よりも実際の売却価格が上回るケースが多いからです。

このため「残クレでも損しない唯一の車」として引き合いに出されがちであり、逆に「これですら損なら他はもっと損だ」という論拠として使われる傾向があります。

クラウンやスープラとのリセール比較

クラウンやスープラなどの高級車は、アルファードほど中古市場で高いリセールを維持できません。結果として、残価よりも売却価格が下回るリスクが高く、残クレ終了後に差額を請求されるケースもあります。

これらの車を例に出しても、「それは元々リセールが低いから」と論破されやすく、説得力に欠けると考える人が多いのです。

残クレの損得は金利と残価設定がカギ

残クレの金利は比較的高めに設定されており(例:年率4~6%)、これが残クレの損失を生む主因です。特にリセールの低い車種では、金利分が丸々負担増になるケースもあります。

一方でアルファードのように残価よりも高く売却できれば、金利を含めても結果的に損失が少なく済む可能性があります。

否定するなら本当は他車種の方が合理的?

確かに、残価よりも実際の売却価格が下がるリスクが高いクラウンやスープラこそ「残クレのデメリットが顕著に出る」車種です。しかし、こうした車種は残クレ利用者自体が少なく、一般論として話しにくいというのも一因です。

一方でアルファードは人気車種かつ残クレ利用率も高いため、話題にしやすく、多くの人に伝わりやすい「代表例」として使われるのです。

まとめ:残クレを語る上での「象徴」としてのアルファード

残クレに対する意見が分かれる中、アルファードは「損をしにくい代表例」として選ばれがちです。しかし、仕組みそのものの損得を語るなら、むしろリセールが不利な車を例に出すべきとも言えます。どちらにせよ、残クレを利用する際は車種ごとのリセール価値と金利の総コストをよく見極めることが重要です。

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