トヨタ・ライズは手頃なサイズとSUVらしいデザインで人気を集めていますが、2021年まで販売されていた「1000ccターボ」と、現在主力となっている「1200cc自然吸気(NA)」では、走りの印象に違いがあります。この記事では、それぞれの特徴や走行性能の違いを詳しく比較し、どちらを選ぶべきかの参考になる情報をお届けします。
1000ccターボと1200cc NAの基本スペック比較
まずは両エンジンの基本スペックを比較してみましょう。前期モデルに搭載されていた1.0Lターボエンジン(1KR-VET)は、最大出力98ps/最大トルク140Nmを発揮。一方、現行モデルに搭載される1.2L NAエンジン(WA-VE)は、最大出力87ps/最大トルク113Nmです。
この数値からも分かるように、ターボの方がトルクに余裕があり、低回転からの力強さに優れています。スペック上ではターボが明らかにパワフルです。
実際の走行フィールの違い
1000ccターボモデルは街中での加速にキレがあり、高速道路への合流や坂道でも力強さを感じます。ターボによって低回転域からトルクが立ち上がるため、アクセルを軽く踏むだけでスムーズに加速できます。
1200cc NAモデルは、出足や加速力ではやや穏やかですが、CVTのチューニングがうまくなされており、一定速度での巡航時には静かで快適です。日常使いには十分なパフォーマンスを持ち、燃費性能にも優れています。
燃費性能と維持費の違い
燃費については、1200cc NAモデルの方が優れています。WLTCモードで見ると、1200cc NAは20.7km/Lに対して、1000ccターボは18.6km/L程度。実燃費でも1200cc NAの方が2〜3km/L上回ることが多いです。
また、エンジン構造がシンプルな自然吸気の方がメンテナンスコストが抑えられる傾向があり、長期的な維持費を重視する方にはメリットがあります。
ユーザーの評価と実体験
1000ccターボモデルのオーナーからは「思ったよりも力強く、ストレスのない走りができる」といった評価が多く、高速道路での安定性も高く評価されています。コンパクトSUVながら、軽快なドライビングフィールが魅力です。
1200cc NAモデルは、「燃費が良くて静か」「街乗りが中心ならこちらで十分」という意見が多く見られます。特に通勤や買い物といった日常用途では、扱いやすさと経済性が高く評価されています。
用途別のおすすめモデル
どちらを選ぶべきかは、使用環境によって変わります。以下に用途別のおすすめをまとめました。
- 走り重視、長距離や坂道の多い地域:1000ccターボモデル
- 街乗り中心、燃費重視:1200cc NAモデル
- 静粛性や維持費を重視:1200cc NAモデル
中古市場では1000ccターボモデルが流通しているため、試乗や購入を検討してみるのも一つの選択肢です。
まとめ:それぞれの長所を理解して選ぼう
トヨタ・ライズの1000ccターボと1200cc NAは、どちらも魅力あるエンジンを持っています。パワフルでスポーティな走りを求めるなら前期のターボ、日常的な使い勝手と経済性を重視するなら現行のNAモデルが適しています。
ご自身のライフスタイルや使用環境に合わせて選ぶことで、ライズの魅力を最大限に活かすことができるでしょう。ぜひディーラーで試乗するなどして、自分にぴったりの一台を見つけてください。
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