カスタム好きなユーザーにとって、フォグランプのLED化は見た目も機能性も向上させる魅力的なチューンアップですが、電装系の基本を理解せずに取り付けてしまうとヒューズが飛んだり、最悪の場合火災のリスクもあります。今回は「片側100W」の高出力LEDフォグランプをスズキ・ソリオに装着する場合に注意すべきポイントを解説します。
フォグランプの電力消費とヒューズ容量の関係
まず前提として、フォグランプの電力「100W」はかなり高出力です。両側で200W使用することになり、12V車であれば約16.6A(=200W÷12V)の電流が流れる計算になります。
純正のフォグランプ用ヒューズは10A~15A程度が一般的で、100WクラスのLEDをそのまま接続すると確実にヒューズが飛ぶ、または配線が過熱するリスクがあります。
ソリオ純正フォグランプの定格と対応策
スズキ・ソリオ(一般的なグレード)の純正フォグランプは、片側19W前後(ハロゲン)または20W未満のLEDが主流です。これに対して「片側100W」は約5倍の電力です。
このまま純正配線に接続するのは非常に危険です。対応策としては以下のような方法が必要です。
- 専用のリレーハーネスを使用する
- バッテリー直結(リレー介在)で電源を確保する
- ヒューズと配線の許容電流値を確認・強化する
ヒューズが飛ぶ可能性とその先のリスク
ヒューズが飛ぶのは、あくまで電流が許容量を超えたときの「保護動作」です。仮にヒューズがなければ、オーバーヒートや最悪の場合車両火災に繋がる可能性もあります。
ヒューズが飛ぶということは、車の設計上の安全限界を超えているというサインです。出力だけを重視して装着するのではなく、車両側とのマッチングを十分に検討しましょう。
高出力LEDを使いたい場合の正しい導入方法
100Wクラスの高出力LEDを使いたい場合、後付けのリレーキットを用いた電源確保が基本となります。これはバッテリーから直接電力を供給し、スイッチ操作でリレーを通じてLEDを点灯させる方法です。
また、ブーブーマテリアルなどで販売されているLED製品は、商品説明に電力消費や配線図が記載されていることが多いため、必ず確認してから取り付けましょう。
まとめ:安全性を確保して理想のカスタムを実現する
100WのLEDフォグランプは視認性やデザイン性に優れた選択ですが、正しく取り付けなければ車両に深刻なダメージを与えるリスクがあります。特に電装系は慎重さが求められる領域です。
リレーやヒューズの適正値、配線の太さなども含めて、プロショップでの取り付けを検討することもおすすめします。安全第一で、あなたのカーライフを楽しく充実したものにしましょう。
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