アメリカンマッスルカーの代表格「シボレーカマロ」。その中でも特に人気のある5代目モデル(2010~2015年)は、LTやSSといったグレードによって性能も費用も大きく異なります。本記事では、5代目カマロの維持費や購入費用について、グレード別に詳しく紹介します。
■5代目カマロの概要と特徴
5代目カマロは2010年に登場し、現代的なデザインと伝統的なマッスルカーのパフォーマンスを融合した名車です。LTはV6エンジンを搭載したエントリーモデル、SSはV8エンジンを搭載したハイパフォーマンスモデルとなっており、走行性能や維持費に差があります。
中古市場でも高い人気を誇っており、特に後期モデル(2014年以降)は内外装のクオリティも高く、国内でも流通量が豊富です。
■本体価格と購入時の初期費用
中古市場での本体価格は以下の通りです(2025年時点)。
- LTグレード:約200万円~350万円
- SSグレード:約300万円~500万円
購入時には、車両本体価格に加えて自動車取得税、重量税、自賠責保険、名義変更手数料などが必要で、初期費用はおおよそ20~40万円程度が相場です。
■年間維持費の目安
5代目カマロは排気量が大きいため、自動車税や燃料費が比較的高めです。年間維持費の概算は以下の通りです。
費用項目 | LT(V6) | SS(V8) |
---|---|---|
自動車税 | 約58,000円 | 約66,500円 |
燃料費(年間1万km) | 約180,000円(ハイオク) | 約250,000円(ハイオク) |
任意保険 | 約80,000円~120,000円 | 約100,000円~150,000円 |
車検(2年で10万円) | 約50,000円 | 約50,000円 |
その他(メンテ等) | 約50,000円 | 約70,000円 |
年間合計:
・LT:約42万円~
・SS:約55万円~
■燃費と維持のしやすさ
LTグレードはV6エンジンで、燃費は街乗りで約6~8km/L。SSはV8エンジンで約5~7km/Lと、どちらも決して燃費が良いとは言えませんが、マッスルカーとしては標準的です。
また、LTは部品価格や整備コストがやや安く済む傾向があり、日常使いしやすいモデルとして人気があります。SSはパワフルな走りと高い維持費を伴う「趣味性の高い」選択肢です。
■保険や車検時の注意点
任意保険料は年齢・等級・地域によって差が出ますが、スポーツカー扱いとなるため、保険料はやや高めに設定される傾向があります。
また、輸入車ゆえにパーツ供給や整備工場の選定には注意が必要です。信頼できる整備工場やディーラーを確保しておくことが、トラブル回避の鍵になります。
■まとめ:LTは実用重視、SSは走り重視で選ぶ
5代目カマロは、アメ車らしい魅力と迫力を持ちながらも、LTとSSで維持費や性格が大きく異なります。
- LT:維持費を抑えつつ日常使いも視野に入れたい方
- SS:圧倒的な走行性能と存在感を重視する方
いずれも適切なメンテナンスと維持管理を行うことで、長く付き合える一台となるでしょう。
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