日産エクストレイルT32前期(2014年式)をお乗りの方の中には、最新の快適装備を後付けしたいと考える方も多いのではないでしょうか。特にナビゲーションシステムのアップグレードは人気ですが、「後期型の9インチ純正ナビMM518D-Lを流用できるのか?」という点には注意が必要です。この記事では、前期T32に後期純正ナビを取り付ける際の互換性・注意点・実際の事例をまとめて解説します。
MM518D-Lナビとは?基本仕様と特徴
MM518D-Lは日産純正の9インチワイドナビゲーションで、T32エクストレイルの後期型(主に2017年以降)に標準またはオプション装備されていたモデルです。大画面で操作性が高く、全方位モニター(アラウンドビューモニター)対応など機能面でも優れています。
主な仕様は以下の通りです。
- 9インチワイドタッチパネル液晶
- Bluetooth、DVD、地デジ対応
- ナビ連動ETCやバックモニターとの連携機能あり
前期型エクストレイルへの物理的な装着は可能か?
結論から言えば、前期型T32にMM518D-Lを物理的に装着するのは可能ですが、完全なポン付け(加工なし)ではありません。主な違いは以下の点です。
- 前期型のパネル開口部は7インチサイズが基準
- 9インチ用パネルに交換が必要(後期型用のダッシュボードパネルが流用可)
- ハーネス形状やCAN通信仕様に違いあり
つまり、9インチナビに合わせた専用の取り付けキットや変換ハーネスの導入が必須になります。
電装系・配線の互換性に要注意
MM518D-Lは日産のCAN通信を用いて制御しているため、年式による通信仕様の違いが影響します。前期型と後期型では、ハーネス形状・通信方式が異なることがあり、適合しないと電源が入らなかったり、一部機能が使えなかったりします。
特に以下の機能は互換性の確認が重要です。
- ステアリングスイッチ
- アラウンドビューモニター
- ナビ連動のオートエアコン制御
社外品の変換アダプターや汎用カプラーを使用すれば動作する場合もありますが、100%の互換動作保証はありません。
取付実例:実際に装着したユーザーの声
カーDIYやカスタム掲示板では、「MM518D-Lを前期型に取り付けた」という投稿も確認されています。成功例の多くは、
- 後期型ナビ用パネルへの交換
- CAN通信アダプターの導入
- 電源・アクセサリー電源の再配線
などを行っています。ただし、ディーラーでは取り付けを断られるケースもあり、基本的に自己責任のDIY作業として対応する必要があります。
純正にこだわらないなら社外ナビも選択肢
純正ナビのデザインや機能が魅力であっても、前期型に完全適合するとは限りません。そこでおすすめなのが、
- 9インチの社外ナビ+専用取り付けキット
- Apple CarPlayやAndroid Auto対応モデル
- ETCやドラレコなどの連携拡張性
を重視した社外ナビです。配線キットも豊富で、取付性・コストパフォーマンスに優れています。
まとめ:装着は可能だが専門知識が必要
エクストレイルT32前期型に後期純正ナビMM518D-Lを取り付けることは物理的には可能です。しかし、ダッシュボードの形状や配線、通信仕様の違いから、加工・調整・専門的な配線知識が必要となります。
確実な取付を希望する場合は、日産純正ナビ案内を参考にしつつ、プロの業者やナビ専門店に相談されることをおすすめします。
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