オーリンズ車高調のプリロードが左右同時ジャッキアップと片側ジャッキアップで変わる理由とは?測定時の注意点を解説

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オーリンズの車高調を装着し、車高調整やメンテナンスを行う際に、ジャッキアップ方法によってスプリング長やプリロード値が異なることがあります。特にフロント側で片輪のみジャッキアップした場合と左右同時にジャッキアップした場合で数値が変化すると、不具合ではないかと不安になる方も少なくありません。この記事ではその理由や確認ポイントについて解説します。

片側ジャッキアップと左右同時ジャッキアップではサスペンションの状態が異なる

結論からいうと、フロントサスペンションで片側だけジャッキアップした場合と左右同時にジャッキアップした場合でプリロード測定値が変わることは珍しい現象ではありません。

多くの車両ではフロント左右のサスペンションがスタビライザー(スタビライザーバー)によって連結されています。そのため片側のみを持ち上げるとスタビライザーがねじれ、反対側のサスペンションにも荷重が残る状態になります。

片側だけジャッキアップした際にプリロード値が190mmとなり、左右同時に持ち上げると198mmになる場合、スタビライザーの影響を受けている可能性が高いです。

なぜリアでは数値が変わらないのか

リアサスペンションは車種によって構造が異なりますが、スタビライザーの効き方やサスペンションジオメトリーの影響がフロントほど大きく出ない場合があります。

また、リアの足回り構造によっては左右の干渉が少なく、片側を上げてもスプリング長がほぼ変化しないケースがあります。

そのためリアでは片側ジャッキアップでも左右同時ジャッキアップでも198mmとなり、取扱説明書通りの数値が維持されることがあります。

プリロード調整時はどの状態を基準にするべきか

オーリンズをはじめ多くの車高調メーカーでは、左右のサスペンションが完全にフリーになる状態で測定することを前提としています。

一般的には以下の方法が推奨されます。

  • 左右同時にジャッキアップする
  • リフトで車体全体を持ち上げる
  • スタビライザーのテンションが掛からない状態で測定する

そのため、取扱説明書に記載されている198mmが左右同時ジャッキアップ時に再現できているのであれば、基本的には正常と考えられます。

異常を疑うべきケース

以下のような場合は別の原因が隠れている可能性があります。

症状 考えられる原因
左右同時ジャッキアップでも左右差が大きい 組付け不良やスプリングの座り不良
走行後に大きく数値が変化する ロックシート緩み
異音が発生する アッパーマウントやスタビリンクの不具合
車高左右差が大きい プリロード不均等や足回りの損傷

今回のように左右同時ジャッキアップ時に規定値へ戻る場合は、故障よりも構造上の影響である可能性が高いでしょう。

スタビライザーの影響を確認する方法

より正確に確認したい場合はスタビリンクを外した状態でサスペンション長を測定する方法があります。

スタビライザーからのねじり荷重がなくなるため、本来のスプリング長やプリロード状態を確認できます。

ただし作業には一定の知識と安全対策が必要なため、不安がある場合はショップへ相談するのがおすすめです。

まとめ

オーリンズ車高調でフロントのみ片側ジャッキアップ時に190mm、左右同時ジャッキアップ時に198mmとなる現象は、スタビライザーによる荷重の影響で発生することがあります。

左右同時に持ち上げた状態で取扱説明書の規定値である198mmになっているのであれば、基本的には正常範囲内と考えられます。

車高調整やプリロード確認を行う際は、スタビライザーのテンションが掛からない状態で測定することが重要です。異音や車高左右差など他の異常がなければ過度に心配する必要はないでしょう。

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