街でよく見かけるオールブラックに仕上げられた国産アメリカンバイク。ヤマハのドラッグスターやホンダのシャドウなどが代表的ですが、その精悍な黒一色のカスタムは「全部塗装?それともフルパーツ交換?」と疑問を持つ方も多いはず。本記事では、オールブラック仕様の具体的なカスタム方法や費用、仕上がりの違いについて詳しく解説します。
オールブラック化は「塗装」と「パーツ交換」の両方がある
結論から言えば、多くのカスタム車両は塗装とパーツ交換の組み合わせです。特にブラックアウト化はコストや手間、質感の違いにより適材適所で使い分けられています。
例えば、エンジンカバーやフロントフォークなど一部パーツは塗装処理され、マフラーやミラー、ウインカーなどはブラック仕様の社外パーツへ交換されるのが一般的です。
塗装によるブラックアウトの特徴
メリット: 純正パーツを活かせるためコストを抑えやすく、自由なツヤ感(マット・グロス)に調整可能です。剥がせるスプレーや耐熱塗料を使えばDIYも可能。
デメリット: 塗装が剥がれるリスク、塗装前の脱脂や下地処理の手間、耐久性などに注意が必要です。特にマフラーやエンジン付近は耐熱塗装が必須になります。
例:ホンダ シャドウ400に乗るユーザーが、フレーム・フォーク・キャリア・マフラーをDIYでブラック塗装。合計8,000円程度で実現。
ブラック仕様のパーツ交換について
メリット: クオリティの高いブラックパーツが入手でき、耐久性・精度・見た目の統一感に優れます。再塗装不要で仕上がりが長持ちします。
デメリット: パーツ単価が高く、車体によっては適合パーツが限られる点も。特に旧車系だと流通量が少ないこともあります。
例:ヤマハ ドラッグスター250に社外ブラックマフラー(約3万円)+ブラックレバー・ミラー・ウインカーセット(約1.5万円)を装着。
カスタムの選び方とバランスの取り方
すべて塗装するより、「見える部分はパーツ交換」「目立たない部分は塗装」といったミックス手法が費用対効果として優秀です。
ブラック塗装はパーツごとに施工することで、塗り直しも容易。反対に消耗パーツは最初からブラック仕様を選ぶと長期的にコストダウンになります。
オールブラックカスタムにかかる費用目安
項目 | 塗装時の目安 | パーツ交換時の目安 |
---|---|---|
マフラー | 5,000〜10,000円(耐熱塗装) | 30,000〜50,000円 |
レバー・ミラー | 3,000円以下 | 5,000〜15,000円 |
フレーム・カウル | 15,000円〜(業者) | 交換不可または全塗装必須 |
DIYなら全体で1〜3万円、プロ施工+パーツ交換なら5〜10万円以上が相場です。
ブラックカスタムを成功させるポイント
- 統一感を意識: マット/グロスどちらかに統一すると印象が洗練される。
- メンテ性: マフラーやカウルの塗装は飛び石などで剥がれやすい。
- 劣化対策: クリアコートや高耐久塗料を使用すると長持ちする。
まとめ
国産アメリカンのオールブラック仕様は、「塗装」と「ブラックパーツ交換」をうまく組み合わせることで、見た目・費用・耐久性のバランスを取っています。
自分で手を加える楽しさを重視するなら塗装、仕上がりと耐久性を重視するならパーツ交換をメインにするのがおすすめ。最終的には予算と手間、そして理想のスタイルに合わせて選びましょう。
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