中古バイクを購入した後に発生する整備費用に驚いた経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。特に数年放置されたバイクを再び公道で走らせるには、様々な整備が必要です。今回は2006年式スズキ・GSR400を例に、21万円の整備費用が妥当かどうかを詳しく検証します。
バイク放置期間が長いと整備費用が高額になる理由
4〜5年間動かしていないバイクは、走行距離にかかわらず消耗品や可動部の劣化が進んでいます。タイヤの硬化やひび割れ、チェーンの錆び付き、フロントフォークのオイル漏れなどが典型例です。
こうしたパーツは見た目に問題がなさそうでも、車検や安全基準を満たさない可能性があるため、交換を前提に見積もりされることが多いです。
GSR400で発生した整備内容と一般的な費用内訳
項目 | 想定費用 |
---|---|
前後タイヤ交換(工賃込) | 約40,000〜50,000円 |
チェーン&スプロケット交換 | 約25,000〜30,000円 |
フロントフォークオーバーホール | 約30,000〜40,000円 |
車検整備一式(法定費用除く) | 約20,000〜30,000円 |
これに法定費用(自賠責保険、重量税、検査費用など)として15,000〜20,000円が追加されるため、総額で21万円前後は決して珍しい金額ではありません。
実例:GSR400の整備付き総額36万円は高い?
今回のように15万円で車体を購入し、21万円で整備・車検を受けた場合、合計36万円。これを現行の中古車市場と比較するとどうでしょうか。
GSR400の相場は走行距離や状態にもよりますが、整備済・車検2年付きで35〜45万円で販売されていることが多く、個人購入&整備別の合計36万円はむしろ妥当、あるいはやや安い部類といえるでしょう。
中古バイク購入時に整備費を抑えるには?
費用を抑えるためには、購入前に以下の点を意識しておくことが重要です。
- 点検記録簿や整備履歴の確認:放置年数だけでなく、どのように保管されていたかも重要です。
- 状態の良い中古を選ぶ:一見高く見えても整備済みのバイクを選べば、結果的に安く済むことも。
- DIY整備の検討:スキルと工具があれば一部は自分で交換可能。
また、見積もりは複数のバイクショップで取り比較するのが理想です。
まとめ:長期放置バイクの整備費用は投資と考える
GSR400のように年式が古く、しばらく乗られていなかったバイクの整備にはどうしても費用がかかります。しかし、その分しっかり整備すれば、今後数年安心して乗ることができる“投資”と捉えることもできます。
総額36万円という出費は決して無駄ではなく、今後のメンテナンス費を抑える意味でも妥当な出費といえるでしょう。
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